固有ベクトルの数値から、主成分の性格を言語化する
次に、個別に固有ベクトルの数値をながめて、横軸と縦軸にどういう意味があるのか考えます。
まず、第1主成分だけ抜き出し、昇順に並べ替えます。
1.固有ベクトルから第1主成分までの範囲を指定して、[ホーム]の[編集]タブで[並び替えとフィルタ]をクリックし、[ユーザー設定の並び替え]をクリックします。



2.[最優先されるキー]を第1主成分に、[並び替えのキー]を値に、[順序]を昇順にして[OK]をクリックして並べ替えます。



3.並べかえた第1主成分の固有ベクトルを横棒グラフにします。

第1主成分の解釈
「コク」「酸味」「香り」、すべての変数が正になっている(=第1主成分がすべての評価項目とプラスに関係している)ので、「総合力」を表していると解釈できます。
4.同様に第2主成分の固有ベクトルも並べ替えてから横棒グラフにします。

第2主成分の解釈
「香り」は正の値になりましたが、「コク」と「酸味」は負の値になりました。「香り―酸味」の軸と解釈します。
固有ベクトルは、各主成分との関係の強さ・向きは教えてくれますが、軸の解釈を行うのはあくまでも人間です。プラスに振れている変数とマイナスに振れている変数をまとめていいネーミングが思いつかない場合は、固有ベクトルの最も大きい変数を軸の解釈に用いるとまずますの解釈ができる場合が多いです。