デジタル化が進む三大業界は金融・リテール・旅行

デイビット・クーパー氏
フォレスターのデイビット・クーパー氏は 「金融・リテール・旅行関係は、メディア産業などと比べて非常にデジタル化が進んでいる」と語る。
「ブランドは、メーカーとなると少し遅れているように思う。デジタル化へ加速しようとは思っているが、どこにデジタルシフトをすればいいのかよくわからない、そんな状況だろうか。
そしてBtoBだが、これはまた違う次元の話しだ。ソーシャルやデジタルが非常に重要だとは分かっているものの、デジタル広告を出すところまでは進んでいない。つまりBtoBの企業では、デジタルは依然として補完的なものとして使っているという感じだ」(デイビット・クーパー氏)
タブレットの登場で、会社として大きな変化を強いられた

クリストファー・レイノルズ氏
メディア企業として、先駆的にデジタル化を進めてきたコンデナスト社。そんな彼らのデジタルシフト化はどのように進んできたのだろうか。
「コンデナストが抱える各媒体のブランドはすでに確立されていたので、これまで組織、会社が構築してきたものをどうデジタル化していくかが課題だった。端的に言ってしまえば、100年の歴史を持つコンデナストは、タブレットが出てきたときに、大きな変化を会社として強いられた。
これまで活字の会社だったこともあり、インターネットはまったくわからない世界だった。ところがタブレットとなると、サイズが雑誌と同じくらいじゃないかということで、会社の中での関心が高まった。そこから、それに合わせてどのようなアプローチを取っていくか、という風に話が進んでいった」(クリストファー・レイノルズ氏)