自作ツールで一歩進んだアクセス解析を
さていかがでしたでしょうか。素人の自作なのであんまりインターフェイスが洗練されておらず、その点は申し訳ないのですが、エクスポートしたGoogle Analyticsの解析データに「人件費」といった新たなデータを加えて解析することによって、Google Analytics単体では得ることのできない、完全に自社に特化されたデータを得ることができるという例は示せたのではないかと思います。
また、今回はセッション数を人件費で除して、1セッション獲得にかかった人件費を割り出すという試みでしたが、この点についてはあなたのビジネスの内容によって、欲しいデータは全く異なってくると思います。欲しいデータさえ決まってしまえば、ツールそのものは結構簡単に作れてしまいますので、自社内においてどんなデータがあればビジネスに役立つか検討を重ね、自社専用の解析ツールを制作し、オーダーメイドのアクセス解析ツールを使っている企業に対抗していただきたいと思います。
ちなみに、本ツールの制作時間は約1時間くらいでした。私はその後の機能追加のために、拡張しやすさを考慮した結果、Accessで制作することにしましたが、もちろんツールはExcelやFilemakerなど、あなたの使い慣れたツールで構いません。
というわけで、本連載は今回で最終回です。エクスポートしたデータの再利用ですとか、個別ユーザーの追跡方法ですとか、変なテクニックばかり紹介してきてしまいましたが、読者の皆様の商売発展に何らかの形でお役に立てていれば幸いです。では、またどこかでお会いしましょう!
