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FEATURE

キラキラ女子が集結!「女子をつかむUIの作り方&デザインワークショップ」に行ってきました。


ワークショップが始まった

 続いて、ワークショップが始まった。お題は、20代後半の女性をターゲットにしたファッションECアプリ「GirlsStyle.jp」。3人一組になって、アプリの入口になる新規登録の画面と画面遷移を考える。構成要素として「タイトル」「ログインボタン」「新規登録ボタン」など10個の要素を配置していく。参加者には、あらかじめスマートフォンのスクリーンが描かれた用紙が配布されており、最初にひとりひとりが構成や画面遷移を考え、グループのなかで意見を持ち寄ってまとめる。グループごとに発表したら最後に投票を行う。

 ワークショップがスタートすると、みんな真剣にアイデアを練り始め、静かに時間が進んでいく。しかし、グループディスカッションが始まると、認証の方法、要素の配置などについてあちこちで意見を述べる声が聞こえてくる。そしていつしか、会場全体がひとつの会議室のようになっていった。

いよいよ発表

 発表の時間になると、それぞれのグループの代表者がアイデアを発表。手書きのラフを映写しながら、手際よくポイントを紹介していく。利用者が登録手続きを負担に感じないようにするためにどんな工夫をしたのか、アプリの目新しさを押し出すためにどんなアイデアを取り入れたのかを各自アピール。女子向けということだけでなく、ゲーミフィケーション、ソーシャルなどを取り入れた案や、人気サービス「LINE」を意識した案もあり、参加者はみな真剣に説明に聞き入った。

 手描きとはいえ、文字やイラストを工夫して雰囲気が伝わるように配慮されている。最初にイケメンのキャラクターを登場させて、選んだキャラに洋服を選んでもらうというアイデアを考えたグループもあり、「斬新!」と会場全体が笑いに包まれる場面も。

優秀作品を発表!

 それぞれに発表を済ませると、ラフが会場の壁に貼りだされていく。10以上のアイデアが貼りだされると、最後に参加者が優秀作品を選んでシールを貼って投票。貼りだされた用紙を見比べたり、写真を撮ったりする人も。わいわい楽しく投票が行われると、シールの数が集計されて、最後に優秀作品の発表が行われた。

 参加者の投票によって選ばれたのは、新規登録をさせる画面にいきつく前段階を大切にしたアイデア。最初に登録手続きをさせるのではなく、ショッピングのページに飛ばして、特集ページへのリンクを表示し、登録をせずに買いたいものを選ぶことができる。「買う」というボタンを押すとはじめて新規登録の画面に遷移。モチベーションが下がらないようにする工夫として、これを買うと、こんなにあなたの生活が素敵になりますよというイメージを表示させるというものだった。

 続いて、VASILY代表取締役の金山氏が選ぶ特別賞が発表され、イケメンがナビゲートしてくれるアイデアを発表したグループが受賞した。このアイデアは、対話しながらユーザーの好みを聞き出し、その人が好きそうな商品を表示するだけでなく、その人に合ったUIに切り替わるという特徴を持っている。金山氏は、その「対話」を取り入れた部分を評価した。

 金山氏は最後に、エントリーフォームで離脱させないようにする手法について解説し、対話形式を取り入れることで入力する割合が高まった事例を紹介。iQONでは、会員登録の負荷をかけないようにIDをあらかじめ振ってしまい、「変えたかったら変えて」というかたちをとっており、サービスを離れるときに始めて、メールアドレスの登録を促すように工夫していると語った。

 授賞式が終わったあとは、懇親会の会場に早変わり。ビール片手に語り合う参加者で会場は夜遅くまでにぎやかになった。仕事が終わったあとに、雨の中ワークショップに参加して疲れているはずなのに、みんな楽しそう。“キラキラ女子”たちの前向きなパワーに圧倒された一夜となった。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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MarkeZine(マーケジン)
2013/05/09 14:07 https://markezine.jp/article/detail/17701

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