BigQueryとの連携の発表
2013年5月に開催された「Google I/O」では、次なる進化の予告が発表されました。Google I/O は、毎年Googleの新サービスや新機能が発表される一大イベントです。Googleを活用する個人ユーザーとしては、Google Play、Google Maps、Google Walletなどの新機能、特に今回は、ウェアラブルコンピュータ「Google Glass」の今後の動向についての発表が非常に興味深い話題でした。
この一大イベントで、Google アナリティクス プレミアムのデータと「BigQuery」 へ連携が可能になるという発表がありました。

- 発表データ:「I/O Announcement: Google Analytics Premium data in BigQuery is coming soon」
- YouTube:Google I/O 2013 - Google Analytics and AdSense Data Analysis in BigQuery
※2013年5月現在、BigQueryとの連携は、Google アナリティクス プレミアム限定の機能です。
「BigQuery」は、Googleが運用するクラウド上の大規模データ分析基盤サービスです。数テラバイトのデータに対してインタラクティブクエリを実行することができます。たとえば、350億行のデータに対するスキャンを数十秒で実現するという高い処理能力を持っています。
BigQueryの特徴
「BigQuery」導入のメリットは、大きく以下のようにまとめることができます。
- Googleクラウド上で提供されるサービスのため、サーバーやインストール等が不要
- SQLライクな構文でアドホックな検索が可能であり、プログラムが不要
- 数億、数十億単位のレコードに対するクエリを数秒から十数秒で応答できるスピード
- データ量の増大にも耐えるスケーラビリティ
BugQueryとの連携が実現すれば、Google アナリティクスで収集したセッションデータをBigQuery上で解析することが可能になります。BigQueryは、そもそも大規模データ分析基盤ですので、Google アナリティクス以外のデータも組み合わせで分析ができます。そうなれば、今まで企業が蓄積してきた売上データやその他の情報系データ等のいわゆるビッグデータとの統合的でアドホックな分析環境が構築できます。Google アナリティクスは、ビッグデータの解析プラットフォームの一部としても活躍することになります。
