LINE@活用事例その3:「地域密着型」クーポンで地元に愛される

実店舗にできて、ネットショップにはできないことの1つに「地域密着型」の販売促進があります。出店している地域に根ざしたメッセージを届け、地元の人の心をつかみ、何度もリピート利用してもらうことは、実店舗の強みと言えます。その強みをLINE@でも生かしましょう。
色とりどりのインポートお菓子を取り扱う「スウィートファクトリー」では、地元の高校生の卒業を記念して板橋店限定でクーポンを配信しました。該当する学校の生徒は卒業式当日、来店して600円以上購入するとおまけがもらえます。日ごろからよくお店を利用してくれる地元の学校の生徒へのお祝いを伝えることで、受け取った生徒はうれしく思うでしょう。「地元密着型」のクーポン配信のアイデアとしては、ほかにも以下のようなものが考えられます。
・近所の小学校の運動会に合わせてお弁当用のお惣菜を割引
・夏祭りに合わせてアルコール類を割引
・地元の大学の入学時期に新入生歓迎パーティーの割引
・成人式で地元に戻ってくる若者を対象にした割引
・七五三で神社に訪れた家族を対象にした割引
LINE@活用事例その4:リアルタイム性を活かして、柔軟にクーポン配信

季節や曜日、過去の売り上げデータなどから、商品やサービスの在庫管理をしているお店は多いでしょう。しかし、小売店の場合、「今日はこのくらいの商品が売れるだろう」と想定をしていても売れ残りが出たり、サービス業なら来店客の増加を見込んでスタッフを配置しても予約が入らなかったりと、想定よりも客足が伸びないこともあります。
そのようなときは、LINE@を使ってタイムリーに集客を狙いましょう。LINE@のリアルタイム性を生かせば、刻々と変化するお店の状況に合わせて柔軟にクーポンを配信できます。このような「ロス解消」クーポンを使えば、お店側は「何もしなければ本来ロスになってしまう商品や空席を売り上げに変える」ことができ、お客さま側は、通常より安く購入したり、追加サービスを受けたりと、双方が得をすることができます。
青山や原宿にお店を構える美容室「MINX 」では、翌日の予約数をチェックし、まだ予約の埋まっていない時間帯限定で使用できるクーポンを配信しています。「明日15~19時の間にご予約いただいた方に、シャンプーとトリートメントをサービスします」という案内をし、予約のない時間帯を埋めています。
今回は、配信頻度とタイミングの考え方と、メッセージやクーポンのアイデアを解説しました。次回は、運用の効率を上げるための「分析と改善」について解説していきます。

[目次]
1、LINE@を理解して戦略を立てる法則
2、運用する前の準備・設定の法則
3、店舗やWebで友だちを獲得する法則
4、確実に読まれるメッセージを作る法則
5、お客さまとの継続した関係をつくる法則
6、売り上げを伸ばすクーポン配信の法則
7、データを分析して運用を改善する法則
8、お店の力を結集して運用効果を上げる法則
本連載はLINE@初となる公式ガイド本『LINE@ 公式ガイド 繁盛店につながる集客・運営 小さなお店の店長・スタッフが実践すべき新・100の法則。』より抜粋・加筆してお届けしています。Amazonでの購入はこちら!