「抽選型」クーポンを配信したら「応募率」を算出する
「抽選型」クーポンを配信した場合に見るべき数値が「応募率」です。「抽選型」クーポンの場合は、PRページの「開封」に加えて、抽選への「応募」というアクションが必要になります。「応募率」は配信したPR ページの「開封数」を「応募数」で割ると算出できます。言い換えれば、「抽選の内容を見た人の中で、実際に応募してくれた人の割合」となります。配信した「抽選型」クーポンの「応募数」は、「開封数」と同様に管理画面で確認できます。
応募数÷開封数×100=応募率
例:100(応募数)÷1,000(開封数)×100=10%
配信したクーポンがお客さまの関心を得られれば、そのクーポンへの「応募率」も上がります。開封率と同様に、月に1~2 回はチェックしましょう。応募率が高ければ、「クーポンの企画内容が面白かった」と評価できますし、応募率が低ければ「タイトルに引かれてメッセージを開いたはいいが、あまり魅力的ではなかった」ということになるでしょう。抽選型のクーポンを配信したときは、開封率だけではなく応募率まで測定し、施策に対するお客さまの反応を分析しましょう。
「月間集客率」と「個別集客率」で効果を測定する
LINE@経由で実際のところ何人くらいのお客さまが来店しているのかを確認する「集客率」の分析方法を解説します。集客率は、1か月の総合的な集客力を測る「月間総集客率」と、クーポンごとの集客効率を測る「個別集客率」で評価していきます。
月間集客率は、「アカウント全体の集客力」を評価するための指標です。例えば、100人が登録しているアカウントから月に4回のクーポン配信をした場合、総配信数は400になります。そして、その月内の全クーポン利用数が、1か月の総集客数となります。例えば、総配信数が400で総集客数が50だった場合、LINE@経由による総集客率は12.5%となります。運用開始からある程度の期間が経過した後は月別の集客の推移をグラフにして、アカウントの集客力を振り返りましょう。
1か月の総集客数÷クーポンの総配信数×100=月間の総集客率
(1か月の総集客数=配信したクーポンの合計集客数)
(クーポンの総配信数=発行したクーポンの合計配信数)
例:300人(1か月の総集客数)÷5,000(クーポンの総配信数)×100=6%
個別集客率は、クーポンごとの集客率を比較することで、どのような内容のクーポンの集客力が高いのかがわかります。「個別集客率」(クーポン1通あたりの集客率)は、クーポンの利用数をクーポンの配信数で割るだけで計算できます。例えば、100人が登録するアカウントからクーポンを配信し、そのクーポンの利用数が10回だった場合は10%となります。個別にクーポンの集客率を調べることで、各キャンペーンの成果はもちろん、月初や月末など時期による集客率の違いや、クーポンを連続して配信した際の集客率の推移などもわかります。
クーポン1通あたりの集客数÷クーポンの配信数×100=個別集客率
例:50(クーポン1通あたりの集客数)÷2,000(クーポンの配信数)×100=2.5%
最終回となる今回はLINE@の運用を改善し効果をさらに上げていくための、配信から集客までの効果の分析方法を解説してきました。ぜひ、みなさまの日々の運用を振り返る参考にしてください。
[目次]
1、LINE@を理解して戦略を立てる法則
2、運用する前の準備・設定の法則
3、店舗やWebで友だちを獲得する法則
4、確実に読まれるメッセージを作る法則
5、お客さまとの継続した関係をつくる法則
6、売り上げを伸ばすクーポン配信の法則
7、データを分析して運用を改善する法則
8、お店の力を結集して運用効果を上げる法則
本連載はLINE@初となる公式ガイド本『LINE@ 公式ガイド 繁盛店につながる集客・運営 小さなお店の店長・スタッフが実践すべき新・100の法則。』より抜粋・加筆してお届けしています。Amazonでの購入はこちら!
