ユーザーにストレスをかけない圧倒的な処理速度
具体的に、「ZERO-ZONE Search」のどのような機能や挙動がユーザーの離脱を防いでいるのだろうか? 例えばリテラシーの高くないユーザーに使いやすいのは、サジェスト機能。キーワードを先頭の数文字入れれば候補が表示される、漢字が分からなくてもひらがなで補完されるといった性能が高いと、それだけユーザーは次のステップへ速く、ストレスなく進むことができる。
また、旅行商品の検索などでよく見られる、日時やエリア、各種条件を入力して絞り込んでいくドリルダウン型検索も有効だ。絞り込んでいって、たとえ候補が少なかった場合でも、ひとつの項目の指定を変えれば、それ以外をキープしたまま検索を続けられるよう配慮されている。また、それぞれの検索条件によって何件ヒットするのかが都度表示されれば、直感的に規模感を把握しながら探すことができる。
検索エンジンの性能が低いと、迷路を歩くようにユーザーをたらいまわしにすることもある。そんな状況を発生させないのは当然、と山崎氏は話す。
「さらに、店頭の目立つ場所に特売品が並べられているように、ユーザーに合わせたおすすめをホットワードとして候補に出すなどの提案ができると、ユーザーが気持ちよく買い物をしてくれる環境がより整います。そして、それらすべての挙動を極力速く処理する。それが当社のシステムの強みです。」
リアル店舗並みの満足度やホスピタリティを実現する
商材に合わせて、また一人ひとりのユーザーに合わせて、店頭スタッフのようにもてなす。その考えに基づいて開発された「ZERO-ZONE Search」は、導入企業ごとにデータも機能も完全にカスタマイズされる。競争が激化しているネットスーパーも、全該当エリアの実店舗の在庫とリンクする際には、膨大な情報量ながら15分程度でデータの更新ができるという。
もちろん導入後も、表示順や揺らぎ対応のチューニング、A/Bテストの実施、効果測定までを手厚くサポート。継続的に平均130%のコンバージョン向上を実現しているのだ。「従来のリアル店舗に慣れた人たちにどれだけ配慮できるかが、この先数年のECの業績を伸ばすカギになる」と山崎氏は展望を語る。
山崎氏はよくクライアント企業に「リアル店舗ではどうしているか」と尋ねるという。「優秀な店員なら、顧客の身なりやカップル、ファミリーなどの構成、時間帯などによって一瞬で挙動を変えるのは当たり前。まだまだ、オフラインの方が買い物をする環境としては優れています。一方オンラインでは得られる情報が少ないので、検索が唯一のチャンスといっても過言ではありません。今後も、オフライン並みの満足度やホスピタリティの実現を目指していきます」。大手企業への導入が相次ぐ「ZERO-ZONE Search」のパフォーマンスは、EC事業の成長に強い味方となるだろう。