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Global Search Engine Marketingを考える

欧米との比較から見えてくる ここがヘンだよ、日本のSEO

事前分析――現状を把握せずに、いきなり対策してませんか?

 Webサイトの改善を行う場合、アクセス解析などで現状のサイトの問題点を洗い出すことから始めるのがセオリーですよね。SEOも同様のはずですが、なぜか日本企業は、事前分析を行わずに、いきなり施策の吟味、実行に入ってしまうパターンが多いようです。当然ながら、欧米企業では、このステップが飛ばされることはありません。

 新規でSEOを行う場合でも、外注先を変える場合でも、下記のような分析は必要になってきます。

事前分析[1] Googleウェブマスターツールの活用

 Googleウェブマスターツールを使って、次のポイントはチェックするべきです。

  • Googleから手動によるペナルティを受けていないか確認できる
  • サイトのページが正しくインデックスされているか確認できる
  • インデックスされていないページがあれば、Fetch as Googleでインデックスを促進できる
  • 検索エンジン用のサイトマップ(sitemap.xml)が送信されていなければ、登録できる
  • サイト内で<title>や<description>タグが重複していないか確認できる

事前分析[2]サイト内部の分析

 タイトルタグ、Hタグ、キーワード比率の分析は当然ですが、以下のようなこともSEOを行う上で重要な要素です。

  • 表記の統一(wwwありとwwwなし表示が統一されている)
  • <canonical>タグ(URL正規化タグ)が記述されている
  • CSSやJavascriptのファイル外部化
  • サイトの更新性を高める工夫がされている(TOPページのWhat’s New等)
  • 検索エンジン用のサイトマップが設置されている

事前分析[3]外部リンクの分析

 外部リンクの分析は「Open Site Explorer」(http://www.opensiteexplorer.org/)が便利です。URLを入力すると、以下のようなポイントを分析してくれます。競合サイトのURLを入れて、相対評価を行うとなおいいでしょう。

  • ドメインオーソリティ(ドメインの価値)
  • ページオーソリティ(ページの価値)
  • 外部リンクの数
  • アンカーテキストのキーワード分布

 上記のような事前分析を行わず、すぐに対策に入ってしまうと、すでに多数リンクが張られているのにさらにリンクを増やしてスパムとなってしまったそもそもページ内にキーワードが少ないのに、そのページへのリンクを大量に張り結果的に流入につながらなかった、といった事態に陥ってしまいます。

 外注先を選ぶ際には、提案書に「事前分析」が入っているかどうか、基準の1つとしてチェックするといいでしょう。

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コンテンツの重要性――導入事例から始めてみては

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この記事の著者

山岸 ロハン(ヤマギシ ロハン)

株式会社インフォキュービック・ジャパン 代表取締役

1974年生まれ。留学のためアメリカに渡米しMinnesota State University, Mankatoを卒業。1998年より米国にて検索エンジンマーケティングに従事、SEO、リスティング広告のノウハウを習得。5年をかけて世界中に検索エンジンマーケテ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/09/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/18309

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