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スモールビジネス向けO2Oプラットフォーム!LINE@活用企業特集

LINE@クーポン配信で約3割のお客さまが来店!小回りを利かせたビックカメラのLINE@活用戦術


「LINE@でお客さまがお店に来てくれる」現場での実感

 一方、「ビックスポーツ」のLINE@アカウントの友だち数は約6,200人(2013年9月9日現在)。店舗数は全国で22店舗。基本的に、特定の商品にフォーカスするのではなく、スポーツ事業部で扱っている商品全品に関して5%引きといったクーポンを配信している。

店舗で店員さんにいただいた名刺の裏には、各SNSアカウントの紹介がされていました◎

 「ビックスポーツのクーポン使用率は、まだそんなに高くはありません。ただ、店舗では、LINE@でお客さまがお店に来てくれることは実感しています。顔なじみのお客さまがLINE@のクーポンを利用してくれるなど、リピートしていただけていることを肌で感じています」と松井氏は語る。

 本部で見える数字だけでなく、現場でも「LINE@でお店にお客さまが来る」ことを如実に感じているという。その実感を現場で感じられるということは、スタッフのモチベーションアップにもつながっていくだろう。

 「よく来ていただけるお客さまは、ゴルフボールなどの消耗品の買い物が多いですが、クーポンを機に高額な買い物をしていただくこともあります。電動自転車やゴルフのドライバーなど、値段の張るものに使っていただいている実感があり、他の販促施策よりもLINE@の施策の方が顧客単価が高いように思います」(松井氏)

LINE@は小回りが利くツール

 公式アカウントとLINE@アカウントを併用するにあたって、その使い分けについてたずねたところ、「公式アカウントはたくさんの人にメッセージを届けることができるが、細かいセグメントはできません。その分、LINE@は小回りが利くツールだと考えています」と伊藤氏。

 「先ほどもお話しましたが、LINEはエリアや客層ごとにセグメントしてメッセージを送ることはできません。弊社は取り扱い商品が多岐にわたっており、眼鏡・コンタクト用品、またはスポーツ用品といったように商品カテゴリー別にアカウントを分けることで、お客さまの興味・関心に合ったメッセージを届けることができると思っています。公式アカウントでビックカメラのファンを広くつくって、そこからお客さま自身が興味のある商品カテゴリー品別に分けて、そこにピンポイントで販促を仕掛けていきたいですね。

 ビックカメラは、特定の店舗だけでなく、どこの店舗でもお客さまの利便性高く利用していただけるのがベストだと考えています。チラシやDM以上に、お客さまにとって必要な情報を利便性高く伝えることができれば、LINE@はそれ以上に効果を発揮できると思います」(伊藤氏)

 「店舗にいらっしゃるお客さまの中には、スマートフォンで値段をチェックしながら、お店で商品を見ています。つまり、使い慣れているスマートフォンで情報を得ているのです。その手のひらに、今よりも分かりやすく、お客さまが必要な情報を届けることができれば、より効果を出していくことができるはずです。それが実現できるように、今後も積極的に施策を仕掛けていきます」(松井氏)

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/10 11:13 https://markezine.jp/article/detail/18418

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