トランスコスモスは、韓国でSEM事業を展開するイーエムネット(eMnet)が実施した第三者割当増資などを引き受け、出資比率35%にあたる株式を取得するとともに、戦略的な業務提携を9月28日に締結したことを発表した。
ソウルを拠点とするeMnetは2000年の設立以来、中小企業向けのSEM事業を展開し、2005年にはオーバーチュア広告売上げとして韓国国内で最高金額となる15億ウォンを達成、韓国で初のGoogleリセラーに選定されるなどの実績を重ね、SEM専業のインターネット広告代理店として売上高No.1を維持している。
プレスリリースによると、韓国の2006年のインターネット広告市場は約8,900億ウォン(約1,068億円)、うちSEM市場の規模は約4,892億ウォン(約587億円)に達する。一方、電通が発表した2006年の「日本の広告費」によると、日本のインターネット広告市場は全体で3,630億円、うち検索連動広告費は930億円。今回の提携によって、トランスコスモスは同社の「デジタルマーケティングサービス」の韓国市場でのさらなる発展を目指す一方、2007年6月に株式会社イーエムネットとして日本進出を果たしたeMnetは、主に中小企業をターゲットに日本市場での展開を加速していきたい考えだ。
プレスリリース:「トランスコスモス韓国 SEM(検索連動型広告)分野で最大手のイーエムネット)(eMnet)と資本提携」
参考:「2006年 日本の広告費 <インターネット広告費>」