山崎氏が見つめるのは「広告」
ゼロスタートは、ECソリューション「ZERO-ZONE」に事業とともにITエンジニアの紹介・派遣・育成事業を展開してきたが、2013年11月、ECソリューション事業に一本化すると発表。ECに取り組む企業が増えるなか、自社ソリューションをさらに充実させていく姿勢を明らかにした。事業再編を踏まえて、山崎氏は今後どのような方向に進もうとしているのだろうか。
「サイト内検索で0件ヒットが出てしまうサイトはまだまだたくさんあります。私たちがお手伝いできるECサイトは山のようにあるので、当面注力していく必要があると感じています。もうひとつ、いま興味があるのは、検索やレコメンドの前段階に対するアプローチ。簡単に言うと『広告』です。広告への貢献、これを次の事業ターゲットとして捉えています」
サイト内検索やレコメンドはサイトを来訪してもらってから威力を発揮する。山崎氏はその前段階、つまり、広告でユーザーに知ってもらい、サイトに来てもらって、心ゆくまで納得のいく商品を見てもらう。この流れを作り出すために、サイト内検索で使われた検索キーワードを広告表示基準として活用することに注力していきたいと語る。
「最近、DMPなど注目されていますが、実は検索条件やレコメンドのデータはDMPにとって最も有効だと思っています。ゼロスタートの検索エンジンを導入している企業は、サイト内検索を駆使している。その検索条件をDMPに流し込むことによって、より良い広告表示も可能になるのではないかと考えています」
インタビューの終わりに、山崎氏は株式公開も視野に入れていることを明らかにした。2014年を迎えたばかりだが、ゼロスタートの挑戦はこれからも続いていく。
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