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Google アナリティクス がもたらす“データマネジメント”の世界

「Google アナリティクス AS “DMP”」【2】
BigQueryとDoubleClickとの連携で、Google アナリティクスは広告運用プラットフォームへ進化する


「BigQuery」「DoubleClick」との連携が意味するもの

 ユニバーサルアナリティクス(の機能を使うことで)で可能になるクロスデバイス・ブラウザ間の名寄せと、名寄せされたユーザーIDに紐付けられたアナリティクス内のデータ(計測や外部連携、インポートなどによって収集・集計されたデータ)は、ほぼすべてがリマーケティングリストを作成する際のセグメント条件の材料となります。

 AdWords側で発行される計測タグ(リマーケティングタグ)で収集されるデータとは比較にならないほどの多様なディメンション・指標データによる多彩なセグメント条件によってリスト作成が行われるのが、“Google アナリティクス リマーケティング”の最大のメリットですが、さらにこのユーザーに紐付けられるデータの拡張を可能にする機能が「Google アナリティクス プレミアム」には提供されています。「BigQuery」連携です。

「BigQuery」との連携

 BigQueryはGoogle Cloud Platformのサービスのひとつで、大容量データの高速検索処理が行えるサーバーサービスです。Google アナリティクス プレミアムでは、アナリティクスで計測されたセッションデータをBigQueryへエクスポートすることができるようになります。

 Google アナリティクスのスタンダードでは、集計処理されたレポートデータをCSVやExcelなどでエクスポートできますが、プレミアムではローデータに近い状態のセッションデータをBigQueryにエクスポートして利用することが可能になります。エクスポートされたGoogle アナリティクスのセッションデータは利用企業が保有するCRMデータなどとの統合や分析目的での活用に注目が集まっています。

 また、エクスポートされ外部データと統合分析されたデータのうち、広告ターゲティングセグメントに有用であると思われる変数については、Google アナリティクスのデータ拡張、インポート機能によってリマーケティングリストのセグメント材料に活用できるとの期待も高まっています。

※クリックすると画像が拡大表示されます。
※DoubleClick、BigQuery連携はGoogle アナリティクスプレミアムのみ。
※矢印はデータ連携の流れ。

「DCM(DoubleClick Campaign Manager)」との連携

 Google アナリティクス リマーケティングの配信先ネットワークはGDNですが、リマーケティング広告の配信先ネットワーク拡張の点で期待されている機能が、Google アナリティクス プレミアムで提供されています。「DCM(DoubleClick Campaign Manager)」との連携です。

 DCMは、DoubleClick for Advertisers のアップグレード版で、ネット広告の第三者配信&キャペーンマネジメントツールとして米国などでは広く広告主企業で活用が進んでいるツールです。同じくDoubleClickブランドのDSPである「DoubleClick Bid Manager(DBM)」との連携によってGoogle アナリティクスで作成されたリマーケティングリストのDBMへの提供が可能になり、Google アナリティクスリマーケティング広告の配信先が拡張されるとして大いに注目されています。

 ユニバーサルアナリティクスへのアップグレードとGoogle アナリティクス プレミアムの活用によって、Google アナリティクスは今後の“データドリブン”な広告運用に必要なパワフルなプラットフォームとなっていくと思われます。

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この記事の著者

山浦 直宏(アユダンテ)(ヤマウラ ナオヒロ(アユダンテ))

アユダンテ株式会社 データソリューション推進統括部 統括部長
チーフエグゼクティブコンサルタント
元立教大学経営学部兼任講師

読売広告社において、事業局、営業局、デジタルビジネス局を経て、ファーストリテイリング、トランスコスモスにて一貫してデジタルマーケティングに従事。2016年よりアユダンテに勤務。 ネット広告の黎明期より一貫して、ネット広告、デジタルマーケティング畑を歩む。アクセス解析には2003年より取組み、解析・コンサルティングの実績多数。2010年よりGoogle アナリティクス360を中心としたデジタルマーケティングコ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/09/22 18:04 https://markezine.jp/article/detail/19319

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