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売上直結!ダイレクトレスポンス視点のFacebook広告活用術

Facebook広告ターゲティングの極意を伝授!ターゲットをピンポイントで狙い撃つための手順とは?


ECサイト事例:CV数の75%以上を50代以上のユーザーが占める

 次に、ターゲティングを有効活用した事例を紹介します。あるサプリメントを販売しているECサイトの事例です。

 配信開始当初は、「27歳以上の男性に全配信」をしていました。年代別のCV数の比率はFacebookのユーザー比率と似たような割合で獲得が進んでいました。「27歳以上の男性に全配信」の場合、露出においても配信対象内のユーザー分布に近い形で進んでいきますが、ここで注目したいのは、下記の図のCV数です。

 ユーザー数は「30代>50代」であるにもかかわらず、CV数は「30代≒50代」という結果が出たのです。このことから、「全配信において30代より50代の方が露出が出にくい状況でありながらCV数が多い」ということは、「50代のCVRは高いのではないか」という仮説が見えてきました。

 またクライアントから、この商材はオフライン広告では50歳以上で獲得が出ているという話がありました。そこで、年齢のターゲティングを「27歳以上男性の全配信」から、「40歳以上男性に1歳刻み」に設定を変更して配信しました。その結果、上の図の通り50代、60代の獲得が非常に進み、CV数の75%以上が50代以降の年齢で獲得できるというインターネットの媒体としては信じられない結果となりました。

Facebook広告はネット上のダイレクトメールである

 このとき、年齢を細かく区切りターゲティングを行うことで、よりそのターゲットに対するリーチ数を伸ばすことができます。例えば、全配信を行った場合の50代への配信ボリュームよりも、50代のみに絞って配信を行った場合の方がより多くの50代の人にリーチできるのです。つまり、1歳刻みなど細かく年齢を区切るとその年齢内のユーザーに対して露出をより拡大することができるのです。

 またこの場合では、この結果によって効率の良いターゲットが定まったので、予算を寄せて50代に対する配信を強化し、さらに効率を上げて獲得を行うことができました。

 弊社では、Facebook広告はネット上のDM(ダイレクトメール)であると考えています。最初に広く配信を行った後、そのデータから傾向を見極め、効果の良いターゲットをピンポイントに狙う、ネット上のDMの発想で配信を行っていきます。

次のページ
ターゲティングは精度の高いセグメントを利用すべき

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この記事の著者

岡弘 和人(オカヒロ カズト)

株式会社ココラブル/取締役。1981年生まれ。東京都出身。2004年国際基督教大学教養学部を卒業。大学卒業後、株式会社アイ・エム・ジェイ入社、広告代理事業立ち上げに携わり、リスティング広告の営業、コンサルに従事。その後、2006年株式会社IMJモバイルへ転籍、モバイルアフィリエイト事業の責任者を経て、2011年、株式会社ココラブル取締役に就任。日本初のFacebook広告専門事業を立ち上げ、現在に至る。

■関連リンク
株式会社ココラブル

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/05/30 14:56 https://markezine.jp/article/detail/19672

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