イオンは、フェリカポケットマーケティング(以下、FPM)の株式を取得することについて、FPM株保有企業のソニー、大日本印刷、ぐるなび、丹青社と合意。イオングループで74.9%の株式を取得し、FPMを連結子会社化した。株式取得の目的は、イオンが提供する電子マネーサービス「WAON」の利用推進。
「WAON」は2007年4月にイオンがスタートした、非接触ICカード技術「FeliCa」を採用した電子マネー。累計発行枚数は約3,900万枚、年間利用金額は1兆5,800億円と、日本最大規模に成長している。同社は今後、FPMが提供する、ポイントやクーポンなど、5種類の機能を最大20個まで1枚のFeliCaカードにまとめる「FeliCaポケット」を活用して、グループ外での「WAON」利用を積極的に推進。「WAON」に商店街の独自ポイントや行政サービスを搭載することで、地方自治体および商店街での浸透を目指す。
【FPMの概要】
名称:フェリカポケットマーケティング株式会社
所在地:東京都品川区北品川5-1-12
代表者:代表取締役社長 納村 哲二
事業内容:FeliCaを活用した地域活性、マーケティングソリューションの提供等
資本金:4億円
設立年月日:2008年1月
株主:ソニー株式会社 60.0%、大日本印刷株式会社 22.5%、
株式会社ぐるなび 12.5%、株式会社丹青社 5.0%
【株式取得後のFPM株主構成】
イオン株式会社 60.0%
イオンフィナンシャルサービス株式会社 14.9% ※イオングループ合計:74.9%
ソニー株式会社 15.1% 大日本印刷株式会社 10.0%
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