キャンペーン事例:テレビCMとFacebook広告施策を連動
同社は、“ピーチ・ジョン史上、最高のブラ”と銘打った2013年秋の新作商品「ドリームブラ」のキャンペーンにおいて、初めてFacebook広告を活用した。同キャンペーンは2013年8月から開始。前半戦では、体験型ムービーを作成してTwitter広告やYouTubeの広告「TrueView」を活用して拡散し、話題づくりに注力。そして8月中旬の発売日に合わせてテレビCMを開始するタイミングで、Facebook広告施策を並行して行った。

(左)株式会社ピーチ・ジョン 販売本部 通販部 通販課 青池玲菜氏
「初めて活用したFacebook広告は、モバイルニュースフィードターゲットブロックでした。3日間限定で300万インプレッションほど広告を配信したのですが、自社通販サイトへの流入数の多さから効果を実感し、その他のFacebook広告の利用に踏み切りました」(宮澤氏)
モバイルニュースフィードターゲットブロック:特定のターゲットのモバイルニュースフィードに「ページ投稿リンク広告」を表示させるもの。
一連のFacebook広告施策の効果として、その3日間で自社サイト訪問者数のうちFacebook広告を経由した割合が0.3%から23%に増加した。
自社の顧客情報とFacebookのデータベースを紐づける
今回のキャンペーンにおいて、ピーチ・ジョンは「カスタムオーディエンス」というFacebook広告を活用した。「カスタムオーディエンス」とは、広告主が持っている顧客情報とFacebookのデータベースを紐づけ、照合されたユーザーを配信ターゲットとして利用できる機能だ。(参考記事はこちら)
「カスタムオーディエンスを活用する目的は既存顧客へのリーチです。IDが合致した既存顧客の中でも、メルマガ会員の方とそれ以外の方でセグメントを分けて施策を行いました。メルマガ会員の方は、日頃から弊社の情報を受け取ってくれていることもあり、Facebookフィードに広告が流れることへの反応は良好でした。また●歳から●歳までの日本に住んでいる人、といったセグメントを数多く作成して、施策を繰り返しました」(宮澤氏)
その結果、購入1回あたりの広告費を54%削減、加えて1人の新規顧客獲得に必要な広告費を28%削減したという。
自社の顧客情報とFacebookのデータベースの照合率をたずねたところ、「現状ではメルマガ会員の2割程度です。弊社のお客さまはSNSに親和性のある世代の方が多いので、思ったよりも少なく感じました」と青池氏。
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