「アトリビューション」は本格的な実働のフェーズに
注力テーマとして「アトリビューション」においても、バズワードとして謳われていたフェーズから本格的な実働のフェーズに入った。マーケティング施策におけるアトリビューション貢献度の結果から予算配分と、次の戦術をどう組み立てて、モデリングを検証しながらPDCA化していくべきなのか、などの具体的なセッション内容もあった。(詳しい内容については後編で紹介したい)

その他では、ソーシャルイノベーションとして「ソーシャル」ステージが用意されていた。エンゲージメントを意識したコンテンツ施策。さらには、風評被害にあった場合と、あわないための対策を立てる上で、組織としてソーシャルを設計していくことなど、アトリビューションと同様に稼働から最適な効果を出していくフェーズに位置していた。
検索の本質は“Relevancy=関連性”
そして、今年も当然、検索領域として「SES Next Generation Search」ステージを設けており、ここでSESとして以前から実施している内容のセッションが開催されていた。あるリスティング広告のセッションは、AdWordsを軸とした効果的なアカウント構成のあり方や、業種業態の品質状況を紹介しながら事例を交え、あらためて本質である“Relevancy=関連性”を再考させる内容であった。

ただ、注力しているテーマはSEOが多かった。しかも、オウンドメディアだけのSEO戦略ではなく、オフライン(イベント等)施策をする場合に生まれるキーワードトラフィック(※QDF)の意識や、ナレッジグラフとしてまとめられるような対策、さらには競合チェックツールを活用することなど、昨今、影響されるアルゴリズムを取巻く視点を持つ必要性について重点的に話していた。
※Query deserves freshness:時事性が高いと考えられるクエリーに対しては、優先して新しい情報を検索結果に表示させようとするGoogleアルゴリズム