やっぱり最初は「楽天市場」!?
これからネットショップを始める人や、すでに本店サイトはあるものの、さらなる売上を求めてモールを検討する人にとって、一番の候補となるのが「楽天市場」だと思います。
2013年にはプロ野球チームの「楽天ゴールデンイーグルス」も日本一になるなど、誰もが知るところとなった「楽天市場」。第1回目のコラムでも記載した通り、オンラインショッピングモールの売上も日本一ですから、最初の出店先として検討するのは自然といえるでしょう。
筆者はモール出店者をメインにサポートしているため、すべてのクライアントが「楽天市場」に出店しています。そのうち95%は、本店より楽天店が売れているというのが現状です。「楽天市場」というマーケットが、ネットショップとして売上を作る上でいかに重要か、おわかりいただけると思います。
では、誰でも「楽天市場」に出店すれば、売れるようになるのでしょうか。
「楽天市場」は仮想ショッピングモールですから、物理的な敷地面積などの制約がないため、毎年出店数は伸びています。しかし、思ったように売上を伸ばせず、数年以内に退店しているお店も多いのが現状です。
今回のコラムでは、これから「楽天市場」へ出店する人が、最初に決めなければならない出店プランについて、失敗しない選び方をお伝えしたいと思います。
「楽天市場」の現状
まず、「楽天市場」について調べてみましょう。「楽天市場契約企業数」によると、2013年11月5日現在、40,789ショップが契約、商品数が150,988,587点と記載されています。平均すると1ショップあたり、約3,700商品を登録していることになります。
楽天株式会社の2013年度第3四半期の決算説明会資料には、「楽天市場」以外のサービスを含む国内EC流通総額が4,224億円と発表されており、仮に9割の3,800億円が第3四半期の「楽天市場」全体の流通額と考えた場合、単純に3ヶ月で割ると月1,267億円、40,789ショップ数で割ると、1ショップ数あたりの月商が310万円程度と考えることができます。
本店サイトを立ち上げても300万円を売るのは非常に大変ですから、プロ野球やクレジットカード、銀行など楽天ブランドによる「楽天市場」の集客力は日本一だといえるでしょう。
1997年のサービス開始当初は、月額5万円の出店料のみでネットショップが始められ、まさに「ネット上の商店街」というイメージでした。2002年になると、売上に応じた従量課金を導入した新料金体系が始まり、今は次の4つのプランが存在します。(続きはECzineで)
プラン名 | 月額(税別) | 契約期間 | システム利用料 | 商品数 | 画像容量 |
---|---|---|---|---|---|
がんばれプラン | 19,500円 | 1年 | 6.5~3.5% | 5,000 | 500MB |
ライトプラン | 39,800円 | 3ヶ月 | 5~3.5% | 5,000 | 500MB |
スタンダードプラン | 50,000円 | 1年 | 4~2% | 20,000 | 2GB |
メガショッププラン | 100,000円 | 1年 | 4~2% | 無制限 | 無制限 |
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