Amazon.co.jp16万店舗の驚き、LINE MALLが上回るか
「失敗しないモールの選びかた」のコラムは、今回で最後となりました。売上では日本一の「楽天市場」、追い上げる「Amazon.co.jp」、無料化でショップと商品を集める「Yahoo!ショッピング」など、ぞれぞれの特徴を説明してきました。
この6回のコラムを連載する間にも、「Yahoo!ショッピング」が無料化になり、「楽天市場」では二重価格問題が勃発、「LINE MALL」がオープン後1ヶ月で手数料無料に変更するなど、日々ネットショップを取り巻く環境は、変化しつつあります。
その結果、主要モールのショップ数は、「楽天市場」と「DeNAショッピング」が横ばい、無料化の「Yahoo!ショッピング」が3倍と増えましたが、ここにきて、「Amazon.co.jp」の契約者数が16万超えと圧倒的1位であることが明るみになりました。今後、スマートフォンアプリに特化した「LINE MALL」が、個人での出店・出品を加速させ、それらを上回るショップ数を伸ばすのではないかと予想されます。
2013/6現在 | 最新 | 参考時期 | |
---|---|---|---|
楽天市場 | 41,628 | 41,996 | 2013/12 |
Amazon.co.jp | 非公開 | 約161,000 ※ | 2014/2 |
Yahoo!ショッピング | 約20,000 | 約60,000 | 2014/3 |
DeNAショッピング | 4,726 | 4,623 | 2013/12 |
モールの強みだったはずの「集客力」が揺らいでいる
このようにモールのショップ数が増え、ライバルの多い中、これからモールに出店する人にとって、どういった基準でモールを選べばいいのでしょうか。答えを述べる前に、まずはモールを取り巻く環境の変化をおさらいします。
そもそもモールへの出店は、小さな「お店」が集客を期待して行うものでした。オフラインで知名度のあるメーカーとは異なり、いきなり自分でネットショップを開店しても知ってもらう術がないからです(最初から広告費をかけることもできますが、それなりにリスクもありますので)。
しかしながら同じように考える「お店」は多く、モールに出店しただけでは集客は期待できなくなりました。加えて価格競争になり、同じ商品を売るなら、大企業には勝てない市場になってきています。
あまり話題にはなりませんが、モールの「◯◯賞」を受賞している年間数億円規模になるショップは、実は、大手企業やそのグループが運営しているものです。最近では、大企業が年商10億円以上のショップを買収する事例も増えてきました。(続きはECzineで)
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