ヤフーは、「検索結果とプライバシーに関する有識者会議」を設置し、11月11日に第1回有識者会議を開催する。委員長には、内田貴氏(東京大学名誉教授、弁護士)を迎える。今後、有識者会議を複数回実施し、一連の検討内容を踏まえ、2014年度中をめどに同社としての検索結果の表示に関する考え方を整理して公表する予定だ。
インターネット検索サービスが社会に広く普及するなか、日本においても検索結果に表示される情報の削除を巡って、さまざまな意見が述べられてきた。この問題について、裁判所では民法の不法行為の枠組みを踏まえてプライバシー保護を図ってきており、従来からプライバシーと「表現の自由」や「知る権利」とのバランスに配慮しながら、削除の適否が判断されてきている。
検索サービスは、多くの検索サービス利用者の「知りたい」というニーズに応え、また、情報を発信する無数のインターネットユーザーの「表現の自由」にも貢献するサービスである。同社では、ある情報を検索結果に表示すべきか削除すべきかの判断について、「表現の自由」や「知る権利」とのバランスを考慮すると同時に、削除を求める方々への対応が不十分だと受け止められないよう対応していく必要があると考えている。このような背景から、今回の取り組みに至った。
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