ヴァル研究所と丸紅情報システムズは、新たな情報発信モデルを電鉄沿線周辺地域の店舗に向け展開するため、実証実験を開始した。同実験では、駅周辺案内看板に設置されたBeacon端末からAndroidスマートフォン用アプリ「駅すぱあと for Android」へ、各駅周辺のMAPや周辺に立地する店舗の情報を発信し、スマートフォン上に表示する。
店舗にもBeacon端末を設置することで、駅周辺案内看板から情報を受信した人数および、実際の店舗の来店数を計測し、駅周辺情報受信者に対する周辺店舗への誘導効果を測定する。また、実証実験の期間中にiPhone用アプリ「駅すぱあと for iPhone」最新版もリリース予定で、併せて効果が測定される。
Beaconの展開には情報を受信する側のスマートフォンに対応アプリのダウンロードが必要だが、その誘導が難しい。そのため、丸紅情報システムズは受信ユーザ拡大に課題を抱えていた。ヴァル研究所の「駅すぱあと」には400万人以上のダウンロード済みユーザがいる(2014年11月30日時点)。これらのユーザに全国の駅周辺案内版からの広告配信を組み合わせることで、情報発信モデルを展開してゆく計画。
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