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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

アイディアをクリエイティブで実現するには?バスキュールと探る「企画の裏側」

成功の秘訣は「気軽にはじめて“みんな”で楽しむ」こと、新規ユーザーを掴むシーズナルイベント施策

「つながる」ことが相乗効果をもたらす場

 ミュージックフェスティバルの魅力は、参加者によって目当てのミュージシャンが異なりながらも、ライブを楽しむパワーが集まってイベント全体が盛り上がっていくことでしょう。Twitterというプラットフォームなら、同様の盛り上がりを作り出すことができるのではないか。そんな思いから実施されたのが、Twitter初のお祭り「#クリスマスボックス」です。同じ趣味嗜好をもつ人たちや、クリスマスを心待ちにするすべてのTwitterユーザーが協力することで、みんなで盛り上がる。「Twitterユーザーみんなで楽しむクリスマス」がコンセプトになっています。

 イベントではTwitterで人気がある著名人や企業などから、鍵つきの「クリスマスボックス」が日替わりでツイートされました。このボックスの鍵が開くのは、ハッシュタグ「#クリスマスボックス」を含むツイートやリツイートが一定数を超えた場合。ユーザーのツイート(=参加)の蓄積によって、ボックスの中にあるクリスマスプレゼントが明かされるという仕組みになっています。

 Twitter上と連動した特設サイトでは、たくさんの鍵付きのボックスが並び、「#クリスマスボックス」の世界観をつくりだしました。あわせて、みんなで盛り上がった結果を東日本大震災の義援金というかたちで、さらに多くの人たちに笑顔を届けるという、もうひとつの目標も掲げました。

 クリスマスシーズンにはオンライン/オフラインで様々なイベントやキャンペーンが行われます。イベントやキャンペーンを集めてつなげることで、熱量や盛り上がりが掛け合わさり、より大きなキャンペーンになり得ます。実際に、今回イベントに参加した著名人や企業アカウントが、多くの新たなフォローワーを獲得しました。単独のキャンペーンではリーチが届かない層に対しても「#クリスマスボックス」を通じて、新たな接点を持つことができたのです。

 また、各ボックスがオープンになった後も、総合的なプレゼント当選結果が発表される25日までの間、特設サイトなどを通じて参加ユーザーには情報が届けられ続きます。そのため、ユーザーにとっては自分たちの参加によって結果が変わるという体験に加え、今まで興味を持っていなかったジャンルやキャンペーンに興味を持つ機会を得ることになりました。

 数字で見ても、「#クリスマスボックス」の総ツイート数は140万を突破し、東日本大震災の義援金として日本赤十字社へ1,495,533円寄付する結果をつくりだしました。著名人や企業のフォローワーだから、友だちがツイート・リツイートしてたから、企業のキャンペーンから知った等、様々なきっかけをクリスマスというシーズナルな場に集約することで、ゆるやかにつながり、大きな流れになったのです。

ムーブメントをいかに作るか

 インターネット上では、常にたくさんのイベントが発生しています。Twitterのハッシュタグを使ったお題、ニコニコ生放送やYouTube LIVEを活用したイベントなど、毎日がお祭りといっても過言ではありません。そのイベントが多発している場所で、企業のメッセージを伝えたり、新規ユーザー獲得をするためには、シーズナルイベントをデジタル上で再設計し、みんなが参加しやすくしてあげる必要があります。

 バスキュールではこれからもユーザーが参加したくなる設計と、ワクワクするデザイン、ユーザーエクスペリエンスでデジタル時代の祭り・イベントを盛り上げていきたいと考えています。

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この記事の著者

鳥居 匠(トリイ ショウ)

(株)バスキュール プロデューサー
消費者参加型商品開発の企画や嗜好性によるユーザーコミュニケーション設計、ストラテジーコンサルタント、ウェブプランナー等を経て現職に至る。コーポレートやIR系サイトからブランディングやキャンペーン・プロモーション系まで幅広く担当。ユーザーとクライアントとクリエイターをつないで、アナロ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

西村 真里子(ニシムラ マリコ)

元:(株)バスキュール プロデューサー 現:(株)HEART CATCH代表
IBMでエンジニアとしてWebソリューションスキルを蓄え(特許取得)、AdobeでFlashなどのWeb製品マーケティングマネージャーを経て現職に至る。プロデュースプロジェクトは次世代マス・リアルタイム エンターテインメントの可能性を探るべ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/02/25 12:00 https://markezine.jp/article/detail/21927

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