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スマホのホーム画面集めてみた~ホーム画面に見る「みんなのスマホの使い方」


スマホに求めているものを知りたければ「ドック」を見よ!

 ホーム画面の中で最も使いやすい場所の候補としてあがるのが、「ドック(Dock)」と呼ばれるスペースです。ホーム画面のページを切り替えても、ドックに置かれたアプリの内容は変わりません。高頻度で使う、もしくは利用者にとって重要なアプリが配置されている可能性があります。

 iPhoneユーザーのドックに着目してみましょう。iPhoneのドックは、デフォルトでは「電話」「Eメール」「Safari」「ミュージック」の4つのアプリが配置されています。下の図は、調査で寄せられたホーム画面です。ある人はデフォルトのドックを使用しています。ある人は「電話」「ミュージック」を排除し、新たに「LINE」「Facebook」を配置しているようです。

 iPhoneユーザーはドックをどのように使っているのでしょうか。数は少ないですが本調査のiPhoneユーザー37サンプルで、集計した結果は以下の通りです。

 デフォルトアプリが4つとも配置されていたのは3割弱で、7割以上の人はカスタマイズしていました。最も残存率が高いのは「Safari(ブラウザ)」です。「電話」をドックに配置していないユーザーが2割存在しています。これは、着目すべきポイントかもしれません。「メール」アプリについては、デフォルト以外のアプリを含めても約7割の人がドックに配置をしています。約3割の人は「メール」機能をドッグに設置していないといも言えます。その一方で、「LINE」「Facebook」が配置されている比率も高くなっています。

 スマホの位置づけが、電話だけでなくWEBブラウジングツールへ変わって来ていると言えます。コミュニケーション機能の重要度も、従来からある電話・Eメールから、LINEなどのメッセージアプリやSNSに分散している様がうかがえます。

属性別の特徴ってあるの?

 属性別にホーム画面の特徴はあるのでしょうか?。iPhoneのプリインストールアプリが多く並ぶホーム画面を除いては、「十人十色」というのが正直なところです。ですが、どんなアプリが配置されているかという視点では、とくに女性で差異が見られました。

独身社会人女性

 まずはこちらの画像をご覧ください。

 どちらもAndroidのシンプルなホーム画面です。LINE、Facebook、メールといったアプリの中で異彩を放つのが、「かけ~ぼ」「Zaim」といった家計簿アプリの存在です。スマホを使ってお金を管理していこう、という意志が感じられます。

 同じ独身女性のスマホでも、こちらは対照的ににぎやかなホーム画面です。

 無料音楽プレイヤーがあるかと思えば、電子書籍やカラオケアプリ、料理アプリも存在します。多方面への関心事や趣味を表現していることが見て取れます。

子育てママ

 1歳のお子さんを持つ女性のホーム画面には、育児の様子を記録できる「育児ノート」アプリがあります。これは、毎日使用するつもりでホーム画面に設置したとのことです。また、テレビ番組表もチェックできるようです。ですが、これは自分が見たい番組を確認する用途ではありません。

 金曜7時台にアニメを放送するか確認するためだけに使用している(この時間帯は、サッカーの試合等で中止になることが多い)

 スマホが、育児や子供との快適な暮らしのサポートに使われている様子がうかがえます。

 子どもがもう少し大きい場合はどうでしょうか? 6歳と2歳のお子さんを持つ女性のホーム画面、4ページ中2ページを見てみましょう。子ども向けのゲームや知育系アプリが並んでいます。

 自身のこだわりではなく、子供が遊ぶ(6歳男児)ゲームアプリが多い。よく使うアプリを1枚目の画面に集めているつもりだが、子供がいじるのでよく移動されてしまう。

 子供とともにスマホを利用しているようです。

 さらに、既婚の子持ち女性のなかには、クーポン系アプリが並んでいるホーム画面もありました。育ちざかりの子どもを持つ「お得」に敏感な層らしい画面と言えるかもかもしれません。

男性

 一方で、男性の場合は、属性による大きな特徴はあまり見られませんでした。「乗り換え案内」、「乗換NAVITIME」といったナビアプリや、「日本経済新聞 電子版」などのニュースアプリが目立つところに配置されているケースが、いくつかあった程度です。

 それよりも全体的な傾向として言えるのは、男性の方がインストールしているアプリが多く、フォルダを活用してアプリを整理しているケースが多いことです。また、男性はホーム画面やアプリを使いやすくするための「こだわり」を強く語っている人が多く、それも要因のひとつかもしれません。

 一画面目はほとんど毎日使うアプリを並べてます。片手持ち&親指で起動させるものは右寄りに、人差し指で起動するものは左寄りに並べてます。(30代男性、独身、会社員)

 よく使うアプリは指の可動範囲に(下3段+Dock)。右利きなので死角になりやすい右下は空きに。アプリは増やしすぎないよう2画面まで(2画面目は日頃開かないアプリのみを格納)フォルダは基本的に頻度と関連度に応じて配置(40代男性、独身、会社員)

 利用頻度順、トップはグループにして、頻繁に更新(利用度順で入れ替える)。入れたAPPを忘れないために、ホームトップへ(習慣化するまで)(40代男性、既婚、会社員)

まとめ

 スマホの普及が広がる現在、スマホのホーム画面はサービスや情報の入り口(ポータル)になっています。そして、どうやらスマホのホーム画面は、個々人の生活スタイルや志向が強く反映されたものになっていそうです。スマホを起点にしてサービスを提供する場合は「どんな人にアプリを使ってもらうか」ペルソナを描くことが非常に重要でしょう。ターゲットとなる生活者のホーム画面を覗いてみることは、その一助となるかもしれません。

 更にアプリを提供する場合は、ユーザーに継続的に高頻度でサービスを利用してもらうために、「ホーム画面のベストポジションにいかに配置してもらうか」も検討に加える必要があると言えるかもしれません。

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D2Cスマイル編集部(ディーツーシー スマイル ヘンシュウブ)

 株式会社D2Cが運営する、デジタルマーケティングの総合オピニオンサイトです。D2Cの多岐に渡る事業担当者の知見を元に情報発信を行っています。D2Cスマイルはこちら

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MarkeZine(マーケジン)
2015/05/15 12:42 https://markezine.jp/article/detail/22121

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