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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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オウンドメディア最前線

「認知増加というレベルに留まってはいけない」月間約410万PVで独立採算のメディアを運営するLIG


メディア事業のノウハウが蓄積 他社のメディア運用を担うチームも

 ── 御社のメディア事業の強みは、どこにあると思われますか?

 サイボウズさんやライオンさんなどを筆頭に、オウンドメディアに力を注ぎはじめている会社さんが増えている印象です。彼らとの違いをあえていうなら「自分たちがペルソナ」ということでしょうか。ペルソナ設定ってとても大事で、誰に対して何を伝えたいかということがブレると、独りよがりな記事になってしまいます。

 私たちは自社メディアを通じて、「この会社と一緒に仕事をしたい」「制作をお願いしたい」というファンを増やしたいと思っています。つまりターゲットはWeb業界で働いている方々で、自分たちと同じなんです。自分たちが面白いと思うものを発信することで、自然とファンが増えたのは良かったと思います。

 ── なるほど。

 またメディア事業を持つことが、結果として会社の強みにもつながりました。もともとWeb制作事業をやっていますが、制作という機能に加え、作ったものをメディアで広げるという機能も持つことができました。現在私どものFacebookページには約32,000人のファンが、Twitterは約13,000人のフォロアーがいます。当社のファンの方々に自分たちが制作したものを伝えやすくなりました。

 ── 他社さんから、メディア事業のノウハウを聞かれたりしませんか?

 あ、そうなんです。実は他社さまのメディアを運用するチームが出来まして、コンサルティングや運用代行も請負っています。メディアや編集部の立ち上げ方をレクチャーしたり、企画の立て方をお伝えさせてもらったり。そもそも「面白い記事」といっても「面白い」の定義は人それぞれです。「Interesting」「Funny」……それぞれ捉え方が違いますから、そこから議論が必要です。

 ── 一定の成功を収めた中、次の目標はお持ちでしょうか?

 いえいえ、そんなそんな。まだ、全社的な広報を考えると「初期」だと思っています。

 ── またまた。

 本当ですよ。最初は「自社のファンが増えたらいいな」と思って始めました。確かにIT・Web業界においては最低限の認知は広がったかもしれませんが、そもそも世間で当社のことを知っている人は少ないです。だから実感値としては「スタートダッシュが終わった」程度なんです。

 会社は「わくわくをつくり、みんなを笑顔にする」ことを目標にしています。だからメディア事業も、「ファンが増えた」「認知が増えた」というレベルに留まってはいけない。メディアとしてもっと成長せねば、と考えています。

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この記事の著者

齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)

フリーランスライター・エディター

74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/03/23 13:29 https://markezine.jp/article/detail/22123

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