アウェアネスからコンバージョンまで、一気通貫で効果計測できる設計が重要
第1回目の記事で、「コンテンツ型ネイティブアドは上層ファネルへのマーケティングとして有効である」と紹介しましたが、そこで獲得した認知や興味・関心をコンバージョンまで落とし込む仕組みをはじめから設計することも重要です。具体的な仕組みとしては、以下のようなものが考えられます。
●トラフィックの新規訪問率を計測する
●コンテンツから商品・サービス詳細ページまでの遷移やメールアドレスの取得までをマイクロコンバージョンとして計測する
●最終コンバージョンに至るまでの測定期間を通常の刈り取り型の施策より長く設定する
●コンテンツを経由したコンバージョン顧客の継続率、平均購入額などを計測し、LTVをベースとした目標CPAを設定する
ポイントとしては、認知~購入までの顧客行動に合わせて、適切な中間指標や計測期間、目標CPAを設定することです。目標CPAについては、これまでのマーケティングアプローチではリーチできていなかった潜在顧客を掘り起こし、ビジネスをスケールさせるという視点を踏まえ、従来の刈り取り型とは切り離して検討する必要があるでしょう。

リマーケティング施策により、ブランドロイヤリティを高める
また、デジタルマーケティングにおいてリマーケティングの重要性は年々高まっていますが、コンテンツマーケティングにおいてもそれは同じです。コンテンツをじっくりと読んだユーザーは、ブランドや商品への好感を持っています。だからこそ、そのユーザーに限定してリマーケティングを行い、継続的にコミュニケーションをとることは、ブランド・ロイヤリティを高め、すなわちコンバージョン効率やLTVを高めることに繋がります。

さて、3回にわたって「ネイティブアド」と「コンテンツマーケティング」の関係についてご紹介をしましたが、いかがでしたでしょうか。この2つの組み合わせによって、ユーザーの広告体験を向上させることができ、それが広告主企業にとっても潜在顧客を獲得するチャンスになることが本連載を通して伝われば幸いです。