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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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実践!戦略的ネイティブアド活用のキホン

ブランディング広告としてのネイティブアドの課題/数値化と可視化の壁に向き合う

「コスト」と「ボリューム」の課題

 また、効果測定の他にも、課題はまだまだ沢山あります。ここでは「コスト」と「ボリューム」の課題について説明しましょう。ネイティブアドは各メディアのフォーマットに合わせて、ただ記事を書けばいいということではありません。メディアのフレームに合っていることは大前提で、「メディア文脈(コンテクスト)」に沿ったクリエイティブやコンテンツが必要になります。ユーザー体験を無視して強引に記事を押し込んでも、読者から受け入れてもらえず、ブランディング効果を上げることは難しいでしょう。

 裏を返すと、たくさんのユーザーにメッセージを届けるためには、数多くの「メディア文脈」に沿ったコンテンツを作成する必要があります。たとえば、男性向けの新しい飲料をネイティブアドで取り上げるとしましょう。ビジネス系のメディアでは、製品開発時に発生した課題に対する取り組みをクローズアップ。ヘルスケア中心のメディアでは、飲料の成分にこだわり、健康なカラダを維持するための記事を掲載します。手のかかる編集が必要になりますが、生活者にとって“邪魔”と思われないためには、この手間こそがとても重要になってくるのです。

生活者にリーチする新たな手段として、ネイティブアド活用に挑戦しよう

 最近、大型のネイティブアドキャンペーンの取り組みが増えています。たとえば新製品のプロモーションにおいて、メッセージを届けたい読者を持つ複数のメディア(5~10メディア程度)に対して、それぞれネイティブアドのコンテンツを仕掛けていく施策です。メディアの特性を分析・把握し、それぞれのメディア文脈に合ったコンテンツを作成して配信することで、たくさんのユーザーにリーチすることが可能になります。タイムライン系やレコメンド系のネイティブアドを組み合わせることで、50万人の方にコンテンツを届けることも実現可能なのです。

 理想論かもしれませんが、50万人に届くデジタルプロモーションを10倍に拡大すれば、500万人に影響を及ぼすことができます。もちろん編集やディレクションにかなりの労力とコストがかかってきますが、テレビCMなどのマス広告の影響力が低下している今日において、リーチを獲得する新たな手段の一つとして重要になってくるでしょう。投資価値を解明しながら、細分化されていく市場に対応する。この記事ではネイティブアドの課題について整理してきましたが、それらに向き合いながら、生活者にメッセージを届ける新たな手段の一つとして、ネイティブアド活用に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

城口 智義(シログチ トモヨシ)

出版社にて新規事業開発・自社Webメディアを担当後、株式会社フルスピードへ入社。役員として営業部門、メディア部門、SEO部門を統括し、数多くのデジタルメディアのプロモーション支援に携わる。2010年に株式会社インフォバーンへ入社し、営業開発部門長として、企業のWebマーケティングのプランニングを担当。同時に他社との...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/06/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22574

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