まとめ
アレクサの統計データは、ある程度は狙って操作することができる情報です、というのが今回の内容でした。 自分か、競合相手か、あるいは第三者か、その統計データに感心がある立場の者ならだれでも、アレクサのデータを不正な状態に細工することができます。
ですから、アレクサの統計データを何か他のデータの補足資料にする程度なら問題はありませんが、アレクサの順位やトラフィックデータ自身を、サイト運営や集客の目標にすることはたいへん危険なことです。
特に、ウェブマーケティングの担当者や発注先の外部企業に対して、アレクサのランキングを達成目標や成果報酬のバロメーターとして設定することは、今回説明したような不正行為を誘発するものとなるでしょう。
特にあからさまな手法に注意
アレクサの統計データは目標とすべきではありませんが、継続性などからどうしても外せないというのであれば、少なくとも以下のような行為が行なわれていないかは確認しましょう。
- ウェブサイトでアレクサの紹介をする
- アレクサ・ツールバーのインストールを訪問者にすすめる(アレクサのウィジェット/ブログパーツを貼るなど)
- 社内や協力会社の一般社員にアレクサのツールバーをインストールさせようとする
- ウェブサイトのページを無意味に複数ページに分割させようとする
- ポップアップやポップアンダーの多用を勧める
次回の予定
次回は、アレクサと同様にウェブサイトのトラフィックを測定する競合他社について解説します。
これまでの連載は、下記へ!
アレクサ)とは何か
(Alexa(アレクサ)の統計情報の読みかた
Alexa(アレクサ)内部の仕組みとは?
Alexa Toolbar(アレクサツールバー)をインストールしてみる
Alexa Toolbar(アレクサ・ツールバー)機能を徹底解説!
Firefox向けAlexaツールバーSparkyを活用する
mixi(ミクシィ)とSecond Life(セカンドライフ)をAlexa(アレクサ)で比べても無意味な理由とは?
Alexa(アレクサ)の統計データの問題点~さまざまな要因に翻弄されるトラフィック集計~