自社保有データを最大活用したい企業におすすめ
――ティリウムの導入を強くおすすめしたい人はどんな人ですか?
私たちのお客様は、Eコマース・リテール・金融・テクノロジー・メディアなど多岐にわたります。デジタルマーケティングに力を入れる企業様、特に複数のマーケティングツールを並用し、多くのタグをサイト内で利用している企業様に対しては、ティリウムがもたらすメリットをより多く享受いただけると思います。
――逆に、ティリウムの導入をおすすめしたくない人はいらっしゃいますか?
外部データ(サードパーティデータ)だけにフォーカスして、データマネジメントを行いたいと思っている企業様には、ティリウムをおすすめしません。なぜなら、ティリウムはあくまでも企業様がお持ちの自社保有データ(ファーストパーティデータ)を、最大限活用する点に焦点をあてているからです。
自社が保有している顧客情報をリアルタイムで活用することで、お客様へのエンゲージを高めていきたい、という企業様のためにティリウムのサービスは存在しています。

――アメリカの活用事例について業種別で教えてください。
Eコマースでいくと、例えばアメリカンイーグル様がティリウムを活用しています。彼らは、ティリウムのサービスを通じてオンラインのユーザー行動データを管理し、アメリカンイーグル実店舗での接客対応の改善に活かしています。
具体的には、オンラインである行動を行ったユーザが実店舗に来た瞬間に、該当ユーザーに対して特別なプロモーションを提案する、といった施策を行っています。
Tevaなどのブランドを持つアウトドア・フットウェアメーカーのDeckers Brandsは、ティリウムを使ってWebサイトやメールといったコンテンツのパーソナライゼーション(個人単位での最適化)を実現しました。これによってカート離脱による機会損失額を大幅に改善しています。
L.L. Beanは、ティリウムを使ってユーザーの閲覧数やカート離脱数を改善しただけではなく、複数の異なるデバイスを横断したユーザー体験の追跡にも利用しています。
Mason Companies社では、キャンペーンのたびに100個近いタグの差し替えが必要になるのですが、ティリウム導入によって作業効率が圧倒的に改善されました。
ALM Media社では、ティリウムによるターゲティングメールを実施したところ、従来型のメールの反応率に比べて700%の向上が見られました。
―― A/BテストツールOptimizelyとの連携が可能と聞いています。連携によってできることをお教えいただけますでしょうか。
ティリウムは豊富なオーディエンス情報を収集・蓄積し、それらを外部のデジタルマーケティングツールに提供します。ティリウムとA/BテストツールであるOptimizelyを接続することで、今までツール単体では利用できなかった詳細なセグメント情報を基にしたA/Bテストが実現できるようになるわけです。