パナソニックの事例から見るブランディングへの活用
MZ:実際に活用されている広告主からの反応はいかがですか。
高田:多くの反響を頂いてます。一番大きいのはブランディング目的で利用できるようになったことでしょうか。例えばスポーツのハイライト動画というのは、いいシーンを切り取っていることもあり、盛り上がりがピークに達していることが多いです。それをTVを見ている人や関連性の高い人に見せることで気持ちが高まっているうちに嫌悪感を抱かれず接触できます。こういったことができることで、ダイレクトレスポンス目的ではない広告も増えていますね。
MZ:実際にブランディング目的の活用でうまくいった事例はありますか。
高田:直近だとパナソニック様の事例があります。夏の高校野球の番組のTwitterアカウントを使って、試合のハイライト動画の前後にブランディング目的のキャンペーンCMを流しました。弊社の調査によると、高校野球は関連ツイートが大会期間中に620万、インプレッションは22億あるほど日本での注目度が高く、広告出稿したツイートにも多くのリツイートなどの反応が集まりました。先述したように、拡散したものを拡散する分には無償なので、広告費の削減にもつながったと思います。またこのツイートにはハッシュタグがついていて、クリックするとパナソニックのキャンペーンページに飛べるようになっています。これも功を奏してキャンペーンページは過去最高のアクセス数を達しました。

テレビとTwitterは共生する時代へ
MZ:それだけブランディングに繋がっているのですね。コンテンツホルダー側の反響や事例はありますか。
高田:コンテンツホルダーにとっての一番のメリットは「番宣」にもつながるという点です。実際に先日行われた「世界陸上」では、男子100mの決勝のハイライトなどを配信し、コンテンツの拡散はもちろんですが、実際のテレビの視聴率も伸びました。

MZ:以前に比べると、コンテンツを配信している企業の広告出稿が増えたように思います。
高田:そうですね。その背景としては、テレビとTwitterを同時に見ている方が多いことがあげられます。弊社の行った調査では、80%近くの方が、テレビを見ながらツイッターを利用したことがあると答えました。つまりテレビとインターネット、特にTwitterに関しては今後共生していくべき関係にあると思っています。実際に番組の内容をツイートするのを思い浮かべるとわかりやすいですね。こういったところにテレビ局の方々も気が付き始めています。
また弊社でもコンテンツ配信をすぐに実現できるような環境整備に取り組んでいます。その1つとしてSnappyTVという編集ツールを無償で配布しています。リアルタイムで簡単に動画を編集することができ、生放送のコンテンツを素早くTwitterに投稿できるので、コンテンツホルダーの方々にご好評頂いてます。
