Azure自体が巨大なDMPに
MZ:最後に、今後Azureを使って、どういったマーケティング支援を行っていくのか教えてください。
山崎:今回紹介したSitecoreやAEMは、Azureにログデータが蓄積されるため、そのデータ活用の支援を行いたいです。そしてデータ活用するソリューションの一つに機械学習があると思っています。アクセス解析のデータなどが全てクラウドに集まっていくので、コンテンツのレコメンドなどに活かしたいですね。
永井:一貫性のある環境を整えられるのがクラウドプラットフォームの魅力です。蓄積したデータを可視化して価値をつけるなど、継続したコンサルティングを提供できればと考えています。
興梠:デジタルマーケティングの分野では、DMP(データマネジメントプラットフォーム)が話題になっています。我々はDMPのパッケージを持っているわけではないのですが、Azureにデータが集まってくることで、自然とDMPの役割を果たすようになると思っています。
山崎:長期的に見た場合、DMPを導入するよりもAzureの方がコストも安く済むのではないでしょうか。膨大な量のデータがクラウド上に収集されるので。また、弊社であれば運用保守サービスも提供しているので、既存の運用よりも手間がかからず、場合によっては安くご提供できるかと思います。
MZ:Azureという基盤がDMPに近い役割を果たすと考えると、使い道はさらに広がりますね。将来的にはWeb上のデータだけではなく、オフラインのデータ収集なども考えているのですか?
永井:現在、活用を進めているところです。今、Webのデータだけでは、マーケターが正しい意思決定ができない時代がきています。クライアントの状態、BtoBならお客さんのスコアリングだったり、BtoCならお客さんのセグメントだったりを、きちんともつ仕組みを裏側で構築する必要があります。
また、今後考えているのは需要予測、並びに4マス広告など含めた広告効果測定を「Azure Machine Learning」も含めて展開をしていきたいと考えています。
MZ:機械学習は今後より注目される分野になりそうですね。
興梠:そうですね。Webサービスを見た際に、コミュニケーションツールやオフィス系ツールの中でも、自動化はどんどん進んでいるので、デジタルマーケティングにおける機械学習の活用も不可欠です。我々としても、いち早く取り組んでいきたいですね。
MZ:Azureはデジタルマーケティング施策を行う上で巨大な基盤でありながら、DMPとしての役割も果たすというのは新たな発見でした。ありがとうございました。
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