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LINEビジネスコネクトで実現するスマホ時代の1to1コミュニケーション

メッセージを送ったユーザーの半数以上が流入!ZOZOTOWNのLINEビジネスコネクト活用に迫る

メールに比べ、ページ遷移率が2倍に増加

 LINEビジネスコネクトの導入後、スタートトゥデイはZOZOTOWNのIDとLINEアカウントの連携を推進。ID連携をすると、お気に入り登録している商品の再入荷情報や、プライスダウン情報など、お客様一人ひとりにあわせた最適な情報を配信することが可能になるからだ。また、コネクトスタンプによるキャンペーンなどでID連携数を増やす一方で、LINEの友だち全体を増やすためのスポンサードスタンプも実施し、現時点(2015年11月)での友だち数は約480万人となっている。LINEでのコミュニケーションを行うにあたりどういった設計運用を行ったのか。

 「弊社では2010年あたりからCFM戦略に注力して、毎年200近くのパーソナライズメールでPDCAを回してきました。そのノウハウを活かし、効果の高かったキャンペーンをLINEのプラットフォームに最適化して、ビジネスコネクトを活用したメッセージとして運用してきました」(大塚氏)

 上記の運用方針で進めていった結果、LINEでのプライスダウン情報などの告知はしっかりと効果を発揮した。そして、特筆して違ったのはメッセージの開封から、商品ページやセールの特設ページへの遷移の速さと遷移率の高さだという。

 「メッセージからサイトへの遷移率はメールに比べ、2倍と高く、かつ配信から流入までの時間間隔が短いのが特徴でした。特にLINEの場合はプッシュ通知で速報性の高い情報を送ることができ、ユーザーの開封までの動作が短いことも起因していると思います」(大塚氏)

 また、同社CFM部の一木氏もLINEの速報性の高い情報との相性のよさを高く評価し、「タイムセールや再入荷の情報といったユーザーがリアルタイムで欲しい情報を発信できるのは大きなメリット」と語る。現在10種類ほどのメッセージパターンがあり、プライスダウンや再入荷に関するメッセージは特に効果が高く、メッセージを送ったユーザーの半分以上が流入してくるそうだ。

LINEならではの「ブロック」という課題

 「LINEによる恩恵を多く受けている」と両者ともに語る一方で、現在課題に感じている点もあるという。

 「ID連携に関しては、ID入力などの手間がユーザーにどうしてもかかってしまっているので、登録を簡素化していく必要性は感じています」(大塚氏)

 「有益でないメッセージを受け取るとブロックするというLINEユーザーの反応はわかりやすい。ブロック率を抑えるためにも配信する内容は慎重に決める必要があると感じています。現在は投稿の回数や間隔などを調整して、随時反応をみながら改善しています」(一木氏)

 LINEビジネスコネクトの活用を始めてまだ1年たっていないとのことだが、同社では細かくPDCAを回し、ID連携数も着実に増加しているとのことだ。

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LINEは大きな収益を狙えるチャネル

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/12/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/23470

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