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グローバル企業がこぞって採用する、次世代CMS「Drupal」活用を探る

政府機関にも採用される堅牢なセキュリティー

 オープンソースというと、企業の導入にはセキュリティー面の課題がまず挙げられる。だが、門別氏は「Drupalはむしろ堅牢なセキュリティーを強みとしています」と語る。

 「GEやジョンソン&ジョンソンなどグローバル企業のほか、米ホワイトハウスやオーストラリア政府、さらには2016年開催予定のリオデジャネイロオリンピックなどで採用されていることからも、その心配は不要だとお分かりいただけると思います」(門別氏)。

 同時に、第三者機関の高い評価も獲得している。先のBuytaert氏がDrupalのホスティングや付加価値サービス提供を目的に創設した企業・Acquiaは、ガートナーMagic QuadrantのWCM(Webコンテンツ管理)部門にて、オープンソースCMSとして唯一「リーダー」に選出された。競合には、AdobeやSitecore、Oracleなどが位置づけられている。

 高度な拡張性とセキュリティーを備えたオープンソースCMS、Drupal。今後もCI&Tでは機能拡張モジュールを企業の状況に応じて取り入れてカスタマイズするほか、目的ごとにある程度の機能を組み込んだエンタープライズ向けのバージョンも提供していく。

ファイザー、プラットフォーム稼動コストを60%減

 CI&T 門別氏に続いて、Acquia Asia Pacific & JapanよりシニアソリューションアーキテクトのDavid Peterson氏からは、Drupalのパーソナライゼーションについて、さらにオープンマーケティングクラウドにある各種データを通した「オープンマーケティング」の考え方が紹介された。

 豪ブリスベンを拠点とするPeterson氏は、Drupalを全面採用したオーストラリア政府のCMSソリューション設計責任者でもある。「もう2年ほど業務を続けており、現在は40以上のサイトを管理しています。ほかにも、Acquiaがサポートするカスタマーは1,000社以上に及んでいて、目に見える成果を公表している企業もあります」とPeterson氏。

Acquia Asia Pacific & Japan Inc.
シニアソリューションアーキテクトDavid Peterson氏

 例えば製薬業界で世界売上1位を誇るファイザーは、グローバルでDrupalを導入し、プラットフォームの稼動コストが60%も削減したという。「同社はDrupalの採用理由として稼動コスト削減のほかに、システムが成熟していること、柔軟性に富み拡張性が高いこと、セキュリティーが堅牢であることなどを明らかにしています」(Peterson氏)。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/01/12 12:00 https://markezine.jp/article/detail/23484

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