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米国のアプリプロモーション手法から得られるヒントとは~カギは「コミュニティ形成と浸透」

現在のアプリマーケティングでマストなFacebook

MZ:2015年のアプリプロモーションにおけるトレンドを教えてください。

深見:2015年はモバイルマーケティングにおけるシェアをFacebookが多く占めるようになったは大きな変化でしょうね。Facebookのタイムラインという無限に続く広告在庫の中に、最適なタイミング、ターゲットに出稿できるのは広告主にとって大きなメリットです。

 また、FacebookはAudience Networkに力を入れており、同社に傘下する第三社の広告在庫へもアプローチが可能になりました。細かいターゲティング等のアルゴリズムもしっかり構築されているので、高い広告効果が得られています。

MZ:Facebook広告のようなインフィード広告が支持されるようになったのは、スマートフォンの台頭が要因だと思うのですが、どう思われますか。

深見:スマートフォンと配信面の特性を充分に活かした広告がインフィード広告なのだと思っています。誤タップや、配信先のコンテンツ・ブランドにそぐわない広告も多かったですが、テクノロジーの進化と合わせて台頭したインフィード広告は、スマートフォンを利用するユーザーにとっても健全だと思います。

日本との最大の違いはオフラインプロモーションの比重

MZ:これまで米国におけるプロモーション手法の歴史を振り返ってきましたが、現在のトレンドとなる手法はありますか。

深見:北米ではNYやLAなどの主要都市においてデジタルサイネージが大きな発展を遂げている事に加え、YouTuberの台頭が著しく人々の動画接触頻度がドラスティックに拡大しています。日本でもYouTuberを使ったプロモーションが増えていますが、世界規模で見ると、日本人YouTuberの広告収入をはるかに上回る人が多いです。動画広告市場は全般的に注目されていますね。

 また、海外ではゲームを競技としたeスポーツも盛り上がっています。プロゲーマーも増えており、高額の年収を稼いでいるため米国の中での認知度も高い事はさながら、職業としても“敬意” や “憧れ”を持たれている職種のひとつです。プロモーションの視点で見ても、プロゲーマーを利用するケースも出てきました。

MZ:日本では、TVCMなどオフラインの施策も盛んですが、米国ではどうでしょうか。

深見:実際は、オフラインを積極的に実施しているディベロッパーもいますが、新規獲得をKPIとして置かず、エンゲージメント、リエンゲージメントをKPIとして実施してるケースが多いです。その他の屋外広告やラジオなどの広告も一部のディベロッパーが少しだけ行っているのが現状です。

 しかし、動画メディアと組み合わせる事で視聴数及び再生回数を大きく伸ばす事例も増えてきており、最近では、ドラマや政治活動などライフスタイルで関わるシーンをサービス内容とマッチさせたパロディ動画などは流行っており、効果が出ているケースが多いようです。TVCMと動画広告を併せて、1週間で3,600万回再生を記録したデータもあります。

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海外展開で重要なのはアプリプロモーション×カルチャライズ

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/02/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/23752

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