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「IBM Marketing Cloud」がマーケティングにもたらす変化とは、3つの機能から探る

カスタマージャーニーを精緻に描く、2つの新機能

 岩佐氏の講演に続いて、米IBMのワールドワイドテクニカルリーダー ジョー・コセンティーノ氏より、主に「IBM Marketing Cloud」の2つの新機能について紹介された。それが、「Journey Designer」と「Journey Analytics」だ。前述のUBXをベースに、この2つを活用することで、企業は最大限に豊かな体験を顧客に提供し、エンゲージメントを深められるようになる。

 IBM Corporation, IBM Commerce, WW Marketing Solutions Segment Leader ジョー・コセンティーノ(Joe Cosentino)氏
IBM Corporation, IBM Commerce,
WW Marketing Solutions Segment Leader ジョー・コセンティーノ(Joe Cosentino)氏

 「Journey Designer」と「Journey Analytics」、そしてUBXは、いずれもこの1年以内にIBMが市場にリリースした。これら新しい仕組みの重要性に加えて、同氏が強調するものは、パートナー企業とのエコシステムの存在だ。

 「予期せぬところから競合が現れる時代、彼らに遅れをとらずにビジネスを変革していくには、社内のみに目を向けていては不十分です。エコシステムを広げて、他社と協力することがとても重要です」(コセンティーノ氏)

 今日のマーケターが直面する最大の課題は、顧客の状況を把握して、一貫性のあるカスタマー・エクスペリエンスを提供すること。それぞれ異なる顧客の状況を捉えられるビューを取得するには、すべてのチャネルやデバイスを横断することが不可欠だ。「IBMが提供するソリューションでは、あらゆる接点での対話を可能にし、カスタマージャーニーのデザインと分析を自在に行えるようにします」(コセンティーノ氏)

優れたUIに加え、サイロ化しがちな組織の問題を解決

 では、具体的に「Journey Designer」と「Journey Analytics」では、どのようなことを行えるのだろうか? まず、優れたUIを有するJourney Designerはパーソナライズしたカスタマージャーニーを自由自在にデザインするだけでなく、その過程でチーム内の複数のメンバーがスムーズに協業できることが大きなポイントだという。

 顧客接点が多岐にわたると、当然ながらチーム内でかかわる人数も増えてくる。これを統合し、各人が担う作業の結果を予算や戦略と紐づけて、“サイロ化”しがちな組織上の問題を解決する。

 Journey Analyticsからは、マーケターは顧客について非常に深い洞察を得ることができる。直感的に使え、理解できるインターフェースを通して、顧客がどのようにジャーニーを通過してコンバージョンしているかをすぐに確認することが可能なのだ。

 「インターフェースでは、モバイルやWeb、ソーシャルなどの接点を確認できるほかに、コンバージョンや売上などの評価指標の状況も同時に把握できます。さらに、マーケターがもっとも追求したい指標に対して、どの施策が効果的なのかを選ぶことも容易です。分析から洞察を得て、それをまた次の施策にスムーズに反映できる。これが、IBM Marketing Cloudが包括的に提供できるメリットです」(コセンティーノ氏)

IBM Marketing Cloudの概要
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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/04/06 10:00 https://markezine.jp/article/detail/24049

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