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Adobe Summit 2016 レポート

アドビが見せた、IoTが実現するデジタルとリアルを繋げる近未来顧客体験

半世紀変わらなかったドライブスルーを変革する

 今や、巷にはデジタルなスクリーンが溢れている。看板はデジタルサイネージへと変化し、人々はスマートフォンを手に移動する。自動車に乗っても、車内にはモニターがある。このデジタルシフトの波により、従来型の広告や購買行動はどのように変わっていくのか、あるいは変わるべきなのか。店頭のデジタルサイネージやドライブスルーの例で見てみよう。

店内からすぐにデジタルサイネージの内容を変えられる

 今度はドーナツショップだ。店頭には80インチのデジタルサイネージがある。その内容は、店内からすぐに変えることができる。

アセットから選び、背景色や写真をすぐに入れ替えられる
アセットから選び、背景色や写真をすぐに入れ替えられる

デジタルサイネージとスマートフォンを繋げる

 このデジタルサイネージはただの看板ではない。ここから直接注文もできるのだ。スマートフォンを操作するように、スクリーンをタッチし、メニューを決めることができる。それだけなら食券機とさして変わらないわけだが、スマートフォンと連動し、注文することもできるのだ。自分のスマートフォンをデジタルサイネージのスクリーンに近づけると、デジタルサイネージ側でスマートフォンの位置を把握し、その場にメニューが表示される。そこからすぐに注文できるというわけだ。直感的でインタラクティブなユーザーエクスペリエンスを提供している。

スマホをスクリーンに近づけるとメニューが表示される
スマートフォンをスクリーンに近づけるとメニューが表示される

 デモでは示されなかったが、例えばスマートフォンで受け取ったクーポンをシームレスに使うといった流れを作ることもできるだろう。

車載モニターからの注文がドライブスルーを変える

 ドライブスルーのマイクに向かって注文するという、1950年から変わらない購買行動もIoTにより変革しようとしている。デモでは、壇上に自動車が登場。車載のモニターからメニューを選び、注文、支払いするまでの一連の流れが説明された。車載モニターだけではなく、スマートフォンからも同様に注文することができるようになるという。

自動車はもっともIoTの進む可能性のある“究極のモバイルデバイス”というセリフも
自動車はもっともIoTの進む可能性のある“究極のモバイルデバイス”というセリフも

 自動車を一つの“デバイス”と捉えた場合、マーケティングに活用できる高い可能性を持っているのではないだろうか。

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この記事の著者

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2016/04/04 12:00 https://markezine.jp/article/detail/24208

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