半世紀変わらなかったドライブスルーを変革する
今や、巷にはデジタルなスクリーンが溢れている。看板はデジタルサイネージへと変化し、人々はスマートフォンを手に移動する。自動車に乗っても、車内にはモニターがある。このデジタルシフトの波により、従来型の広告や購買行動はどのように変わっていくのか、あるいは変わるべきなのか。店頭のデジタルサイネージやドライブスルーの例で見てみよう。
店内からすぐにデジタルサイネージの内容を変えられる
今度はドーナツショップだ。店頭には80インチのデジタルサイネージがある。その内容は、店内からすぐに変えることができる。

デジタルサイネージとスマートフォンを繋げる
このデジタルサイネージはただの看板ではない。ここから直接注文もできるのだ。スマートフォンを操作するように、スクリーンをタッチし、メニューを決めることができる。それだけなら食券機とさして変わらないわけだが、スマートフォンと連動し、注文することもできるのだ。自分のスマートフォンをデジタルサイネージのスクリーンに近づけると、デジタルサイネージ側でスマートフォンの位置を把握し、その場にメニューが表示される。そこからすぐに注文できるというわけだ。直感的でインタラクティブなユーザーエクスペリエンスを提供している。

デモでは示されなかったが、例えばスマートフォンで受け取ったクーポンをシームレスに使うといった流れを作ることもできるだろう。
車載モニターからの注文がドライブスルーを変える
ドライブスルーのマイクに向かって注文するという、1950年から変わらない購買行動もIoTにより変革しようとしている。デモでは、壇上に自動車が登場。車載のモニターからメニューを選び、注文、支払いするまでの一連の流れが説明された。車載モニターだけではなく、スマートフォンからも同様に注文することができるようになるという。

自動車を一つの“デバイス”と捉えた場合、マーケティングに活用できる高い可能性を持っているのではないだろうか。