SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

動画マーケティングの最新情報・成功事例を紹介!「動研」出張版

「5行以上の文章は全て動画にしたい」freeeの“マジで価値ある”動画コンテンツマーケティングに迫る

プレスリリースに載せた動画がメディアに取り上げられて話題に

Viibar:この動画はどのように利用されたのでしょうか。

freee:マイナンバー管理のサービスをリリースした際に、プレスリリースに動画をつけました(プレスリリースはこちら)。

 2015年9~10月の時点では、実は政府関係者を除けば、会計ソフト会社がマイナンバーに一番詳しく、他に知っている人はほとんどいないという状態でした。そのため、まずはマイナンバー制度自体を知っていただかないと、サービスの必要性を世間の方にご理解いただくのは難しいと考え、そもそもマイナンバーとは、というところから説明し、その後サービスのコンセプトを説明するという2段階構えで動画を用意しました。

 またYouTubeにもアップして広く公開したり、動画広告やFacebook広告の素材としても利用しました。更に既存のユーザー向けにも、メール配信などで動画のことをお知らせしました。

 プレスリリースに載せた動画はかなり反響がありまして、TABI LABOさんを始めとした複数のニュースサイトに取り上げていただきました。

掲載記事例

Viibar:動画の評判はどうでしたか?

freee:お客様から役に立ったという声を頂いたことはもちろん、衆議院議員の方にもTwitterでとりあげていただいて、すごく反響がありました(つぶやきはこちら)。また、社内でも評判はよく、サポートメンバー研修の一番最初のコンテンツとしても利用しています。

「マジで価値ある」と思えるなら、事前に数値化しきれなくても敢えて取り組む

Viibar:施策を実施する際、効果に関する目標はありましたか。

freee:一応YouTubeの再生数や、広告のCVRコンバージョン率などは見てはいました。ただ、今回は最初から「数字に縛られず、皆の役に立つものを作ろう」ということからはじめた施策なので、それが達成できれば良い、というか、それが出来れば他の数字もついてくると考えていました。弊社では、このような数値目標を縛りすぎず、中長期の目標や啓蒙を目的としたマーケティング施策を月に一度は行うようにしています。

Viibar:数値化が難しい施策のための予算があるのは大変珍しいですね。

freee:先ほど言及した「マジ価値」マーケティングの一貫で、数字が必ずしも見えていなくても、感覚的に自分たちが「マジで価値がある」と思えた施策は定期的にやってみる、という方針なんです。

 もちろんそれだけでなく、客観的な裏付けもあります。弊社はカスタマーサポートを全て社内で行っていて、数フロアある会社の1フロアをほぼ全員サポートメンバーが占めています。

 毎年今頃の確定申告の時期には、50~100人くらいが常に待機しています。そこには膨大な数の問い合わせが集まっており、ユーザーが「何に困っていそうか」ということをだいたい把握できるんです。マイナンバーもそこから抽出された悩みの一つでした。こうやって発見した悩みに対して、コンテンツを出していけば確実に皆に役に立つ情報になるはず、と考えています。

次のページ
クリエイターとのマッチングも、オンラインでの制作進行も大満足

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
動画マーケティングの最新情報・成功事例を紹介!「動研」出張版連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

小野 敬明(オノ タカアキ)

外資系コンサルティングファームにて戦略コンサルティングに従事した後、2014年に企業のデジタル動画マーケティングを支援する株式会社Viibarに参画。自社のマーケティング活動を統括すると共に、動画を活用したマーケティング戦略や、データを基にした動画の企画・制作メソッドの開発を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/05/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/24307

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング