「写真だけ」よりメッセージが伝わるアイコンがあった方がいい
――DR広告を展開する中で気付いたことはありますか?
川原氏:意外な点として、写真だけのクリエイティブよりも何らかのアイキャッチがあった方が、CTRが高かったことがあります。当初はブランド広告のように写真に文字をかけないクリエイティブもテスト出稿していましたが、あまり成績は振るわなかったですね。今思えば、アイキャッチによって視認性がよくなるので、CTRが高くなるのは当たり前のことですが。(笑)
ただ、当時はInstagramファンの反感を買わないように恐る恐る文章を入れていました。というのも、Instagramはユーザーが世界観やトレンドを作り上げていく独特な媒体ですので、広告を無理に見せられていると感じるかたが多いと考えていました。
私もそうなのですが、自分にとって違和感のある広告が流れてきたら広告表示をNGにするかたが多いかと思います。ライスフォースの場合、幸いにもそのようなアクションやネガティブなコメントもほとんどありませんでした。文字を入れるとはいえ、他の媒体のようなテキストを全面に押し出さずに、写真にマッチしたアイコンを意識し制作したことで受け入れられた面はあると思います。ですが、それ以上にユーザーの皆さんが広告に対して柔軟に対応されていると感じました。
――DR広告での実績値はいかがですか?
川原氏:通信販売を生業にしているので、KPIはCPAやCVRを見ています。具体的な数値は申し上げられないのですが、他の媒体と比べてCVRが高い傾向にあります。
特に、Instagram専用のLPをリリースした後から顕著にその差が出始めました。反応が良かったクリエイティブを他の媒体でも展開してみたところ、そちらも良い成績が出たことが面白かったです。遊びのあるデザインながら、しっかりとCVに結び付けられるという学びになりました。また、嬉しいことにInstagram経由で商品を購入されるかたは他の媒体に比べ、やや若い傾向がありますね。
広告を打つなら公式アカウントの活用も重要
――Instagramの公式アカウントは活用されていますか?
川原氏:はい、活用しています。DR広告で好感触の反応をいただけた背景の一つに、公式アカウントでライスフォースがどういった会社なのかを伝える努力をした点もあると考えています。

当初はもっと弊社を知ってほしいという気持ちから、ブランドストーリーを伝えたり、ブライダル協賛など事業を感じさせる内容を投稿していました。しかし、現在はそういったPRは控えめにしています。
私もInstagramのユーザーとして、濃いファンではない企業を軽い気持ちでフォローした際、あまりに押しが強いとフォローを外してしまうので。肩肘はらない、何気ない投稿の方が「Like」数が高くなりました。お客様も何気なくLikeボタンを押してくださっていると感じます。
現在はご購入いただくことを目的にしたアプローチが中心になっていますが、目的別に様々な広告展開ができますので、これからも積極的にInstagramを活用したいと考えています。ですから、Instagramには、長いお付き合いをしているお客様も新しいお客様もInstagram上にいて、ブランドからも接点を取りやすい媒体であってほしいと期待しています。