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水野貴明の“技術から学ぶ”アクセスログの読み方

RSSとアクセス解析の関係を読み解く(前編)

RSSと通常のウェブページの違い

 さて、RSSは言ってみれば単なるテキストファイルであり、HTMLで記述されたウェブページと、テキストファイルである、という意味では何の変わりもありません。RSSも、アクセスはURLを利用して行われますし、アクセスがあれば、ウェブサーバにアクセスログが残ります。

 したがって、この記事で解説したように、サーバのアクセスログを解析すれば、RSSに何回アクセスがあったのか、ということは簡単に解析できます。しかし、ただRSSへのアクセスの回数を記録することは、サーバへの負荷など、技術的な視点から言えば意味がありますが、ユーザー行動を解析する場合や、マーケティング的な視点から言うと、あまり有意ではありません。

 なぜなら、ブラウザでユーザーが「そのページを読んだ」時だけにブラウザからのアクセスが発生する通常のウェブページと違い、RSSへのアクセスの多くは、RSSリーダーによって行われるからです。そしてそのアクセスの傾向には、二つの特徴があります。一つはRSSリーダーは定期的なアクセスを発生させる場合があること、そして複数人のユーザーがRSSを購読していても、アクセスが1回にまとめられてしまう場合があることです。

 RSSリーダーの多くは、ユーザーがその内容を読んだかどうかにかかわらず、定期的にRSSにアクセスして、サイトの更新が無かったかうかをチェックする仕組みが備わっています。そのため、RSSへのアクセス数を単にカウントしても、そこには機械的な繰り返しのアクセスが含まれてしまいます。

 さらに、ウェブサービスとして提供されているRSSリーダーは、同じRSSを複数のユーザーが登録していた場合、1回にまとめてアクセスをしますので、そのアクセス数はRSSを購読している人の数とは関係がありません。

図01:RSSリーダーのアクセスパターン

 このように、RSSへのアクセス数そのものは、あまり有意な数値にはなりません。では、RSSへのアクセスを、どのようにサイト運営に活かせばよいでしょうか。

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RSSへのアクセスでわかることは「購読者数」のみ

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この記事の著者

水野 貴明 (ミズノタカアキ)

1973年東京生まれ。バイドゥ株式会社勤務の兼業テクニカルライター。学生のとき に父親が買ってきたパソコン(マイコン)と出会い、コンピュータとの付き合い を開始。大学は有機化学、大学院では分子生物学を学ぶも、就職で再びコンピュータの道を進むことになった。その後インターネットの普及により、様々な方に出会う機会を得て1999年より執筆活動を開始。 http://d.hatena.ne.jp/mizuno_takaaki/

 

著書
『アクセス解析でホームページの集客を極める本』 水野 貴明著、 ソーテック社、2005年3月 
『詳解RSS~RSSを利用したサービスの理論と実践』 水野 貴明著、ディー・アート、2005年8月

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/02/07 11:00 https://markezine.jp/article/detail/2465

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