RSSと通常のウェブページの違い
さて、RSSは言ってみれば単なるテキストファイルであり、HTMLで記述されたウェブページと、テキストファイルである、という意味では何の変わりもありません。RSSも、アクセスはURLを利用して行われますし、アクセスがあれば、ウェブサーバにアクセスログが残ります。
したがって、この記事で解説したように、サーバのアクセスログを解析すれば、RSSに何回アクセスがあったのか、ということは簡単に解析できます。しかし、ただRSSへのアクセスの回数を記録することは、サーバへの負荷など、技術的な視点から言えば意味がありますが、ユーザー行動を解析する場合や、マーケティング的な視点から言うと、あまり有意ではありません。
なぜなら、ブラウザでユーザーが「そのページを読んだ」時だけにブラウザからのアクセスが発生する通常のウェブページと違い、RSSへのアクセスの多くは、RSSリーダーによって行われるからです。そしてそのアクセスの傾向には、二つの特徴があります。一つはRSSリーダーは定期的なアクセスを発生させる場合があること、そして複数人のユーザーがRSSを購読していても、アクセスが1回にまとめられてしまう場合があることです。
RSSリーダーの多くは、ユーザーがその内容を読んだかどうかにかかわらず、定期的にRSSにアクセスして、サイトの更新が無かったかうかをチェックする仕組みが備わっています。そのため、RSSへのアクセス数を単にカウントしても、そこには機械的な繰り返しのアクセスが含まれてしまいます。
さらに、ウェブサービスとして提供されているRSSリーダーは、同じRSSを複数のユーザーが登録していた場合、1回にまとめてアクセスをしますので、そのアクセス数はRSSを購読している人の数とは関係がありません。

このように、RSSへのアクセス数そのものは、あまり有意な数値にはなりません。では、RSSへのアクセスを、どのようにサイト運営に活かせばよいでしょうか。