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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

業界別LPO分析~金融業界のPIPにみるWeb動画の可能性


金融業界のLPOがPIPに適している理由

(1)複雑な内容を人の言葉でわかりやすく

 まず、複雑で目に見えない金融商品を、人の言葉で噛み砕いてユーザに伝えられるというメリットは大きい。さらに、言葉以外にも、人物の動画を利用する事により、人物の身振り手振りや表情、たたずまいなど、それら多くの付随情報からもユーザへの訴求が可能となる。これは、大量の情報を伝える必要がある金融商品のLPOには非常に有効といえる。

(2)信頼感、安心感が得られる

 Webページというのはどうしても一方的な情報発信でしかなく、特にテキスト情報が多いと無機質で淡白になり勝ちである。そんな特徴を活かせる場合もあるが、金融という実利を目的とした業界では、ユーザとのコミュニケーションツールとしていかにLPOを活用し、信頼感や安心感を得られるかが鍵となる。人の表情や動き、さらには声が聞けるということは、ただ単に静的ページが1枚用意されているのと比べ、ユーザが受ける印象は圧倒的に異なるのだ。

(3)ユーザの能動的アクションを誘発する

 Web動画というと、淡々と流れる映像をイメージし勝ちだが、PIPの場合にはサイト構造のようにユーザ導線をインタラクティブ要素によって敷く事が可能であるため、ユーザを能動的に動かしながら、訴求を理解させていく事ができる。例えば、クリックすることによって動画の人物が話し始めたり、見たいコンテンツのみをユーザに選択させるなど、飽きさせずかつ効率的に、必要な情報のみの伝達が可能となる。

 一般的に、PIPは複雑かつ目に見えにくい商品を視覚的に伝えやすく、また、Webリテラシーの低い高齢者などをターゲットとする場合にも有効と考えられている。しかしそれ以外の分野においても、動画ならではのインタラクティブ効果や仕掛けを理解することによって、集客数アップやユーザの購買意欲向上に繋がるツールとなり得るのだ。

 さらに、YouTubeでのGoogle動画広告スタート、相次ぐ動画検索エンジンの登場といった近年のWeb潮流もまた、LPOにおける動画の可能性を後押しすることになるだろう。ブランディング目的の一方的な情報発信ツールとしてではなく、ユーザとの対話を豊かにするコミュニケーションツールとして動画を見直すべきときなのかもしれない。

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この記事の著者

株式会社アイレップ 結城 志保 (カブシキガイシャアイレップ ユウキシホ)

東京都立大学(現:首都大学東京)を卒業後、DTP・Webサイト制作の経験を経て、2004年アイレップに入社。さまざまな業種のクライアント企業数十社の制作ディレクションを担当し、2006年よりLPOチームマネージャーを務める。現在はクリエイティブ全般を扱うクリエイティブチームマネージャーとして活躍中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/09/25 12:44 https://markezine.jp/article/detail/2509

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