SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

モバイル時代のCRM

アプリを制するものはCRMを制す。自社アプリ運用における5つのポイントとは

運用は大変、でも自社アプリが魅力的な理由

 ここまで、自社アプリの運用は大変だとお伝えしました。しかし運用が大変な分、大きなメリットがあると思っています。

 本連載の第1回で活用したグラフを再掲しますが、アプリをうまく活用することができれば、Webサイトのセッションや売上に大きな影響を与えることができます。

2016年2月~4月 4つのECサイトの実績を元にした集客チャネルごとのセッションと売上の割合
( ※ノーリファラーを除外したもの)

 また、実店舗のある企業がポイントなどと連携したオムニチャネル施策で活用した場合、高い効果が得られています。私の知る企業の中には、アプリ内のクーポン掲示による売上が40%から50%を占める企業もあります。

 これほどまでに効果が出る理由は情報接触頻度の高さにあります。常に持ち歩き、スマホの画面にアプリのアイコンがあり、そこから最新情報を見ることができる。当たり前ですが、常に雑誌やチラシを持ち歩く人はいないですし、毎日検索してくれる人もまれです。

 スクリーンの陣取り合戦で勝ち取った「アプリアイコン」がリマインドをしてくれるのです。

タイミング、内容を誤らなければ強力なプッシュ通知

 加えて、プッシュ通知機能は強力です。通知をするタイミングや通知の内容には気を使う必要がありますが、ユーザーに直接情報を届けることができます。

※スマホアプリ利用調査 (n2000)  2016年6月 オプトリサーチ調べ
スマホアプリ利用調査(n:2000)2016年6月 オプトリサーチ調べ

 ポイントの消滅に関する案内や誕生日、記念日に届くクーポンなどは嬉しいと思われる一方、定期的なプッシュ通知は35.3%が迷惑だと思うと回答しています。ユーザーにとってメリットの少ないプッシュ通知は迷惑と思われ、プッシュ通知機能をOFFにされ、本当に伝えたい情報が届かなくなってしまいます。

 ここで必要なのは、ユーザーによって対応を変えることです。例えば、アプリを毎日開いてくれる人と開いていない人でプッシュ通知の頻度を変えるだけでも、ユーザーへの心象を良くすることができます。

 また、プッシュ通知の許可率を上げるためのチュートリアルや、プッシュ通知以外での施策を展開するなどユーザーの状況に応じた最適な施策を展開することも有効です。

プッシュ通知の許可/不許可別施策一覧

次のページ
マクドナルド、スターバックスなどの通知ON率は

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
モバイル時代のCRM連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伴 大二郎(バン ダイジロウ)

株式会社ヤプリ エグゼクティブスペシャリスト/株式会社顧客時間 プロジェクトマネージャー

小売業界においてCRMの重要性に着目。一貫してデータ活用の戦略立案やサービス開発に従事した後、2011年にオプト入社。
マーケティングコンサルタントを経て、 2015年よりマーケティング事業部部長として事業拡大に向けた組織作...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/10/04 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25244

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング