SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

MERY、Instagramから流行をキャッチアップ!PLAZAが棚作りで実売を1.5倍にできた理由


デジタル、テレビ、雑誌それぞれが持つPR効果の違い

MZ:共感というと、シェアするという文化があるキュレーションメディア、ソーシャルメディアと相性が良いように感じるのですが、やはり両メディアの影響力は強くなってきているのでしょうか。

久木田:着実に強くなってきていると感じます。スマートフォンの普及にともない、お客様の接触頻度が高くなっているではないでしょうか。

 キュレーションメディアやソーシャルメディアでは、意外な切り口で商品が紹介されたり、発売からしばらくたったものが改めて取り上げられたりするので、同じ商品が何度も露出するケースもあります。

MZ:なるほど、テレビと雑誌の影響力はどのように見ていますか。

久木田:雑誌はじわじわとくるイメージですね。刊行後にすぐ手に取るとは限らないことが大きいと思います。テレビは午前に放送されると午後には商品がなくなるといったことがあるくらい、影響力はとても大きいです。

 これらを踏まえると、キュレーションメディアやソーシャルメディアは雑誌とテレビの中間に位置しているように思います。一定の影響力もありつつ、継続して拡散されるので、効果が長続きする印象があります。

事例に見るソーシャル、キュレーションメディアの影響力

MZ:メディアの特性をそれぞれ理解していらっしゃるのですね。ここからはキュレーションメディアやソーシャルメディアを活用した事例をいくつか紹介いただけますか。

久木田: in private(インプライベート)というPLAZAのオリジナルブランドがあり、同ブランドの夏のトラベルアイテムに関するプレスリリースを発信しました。それがMERYで取り上げられると一気に拡散され、店頭への問い合わせが激増したため、予定より早く商品を販売することになりました。

 それ以来、雑誌やテレビ向けのリリースとデジタルメディア向けのリリースを使い分けるようにしています。

MZ:具体的にはどのように使い分けているのですか。

久木田:これまでは商品だけを映した宣材写真を画像素材として用意していました。現在は、キュレーターの方が取り上げやすいよう、使用するシチュエーションを意識した画像素材を用意しています。

 また、Webではあえて販売直前にリリースを出しています。そうすることで、問い合わせがあってもすぐ商品が購入できる環境を整えることができると考えたからです。

MZ:他にはいかがでしょうか。

久木田:Instagramにあげたくなるキャンペーンを仕掛けました。具体的には、店頭でお買い物をした学生に、ガジョンのペンケースというロングセラーアイテムの限定カラーをプレゼントするというものです。実は、学生の間でこのペンケースを自分でデコレーションして、Instagramにアップするのが流行っていました。そこで、プレゼントすることで拡散を狙い、結果として想定を上回る反響がありました。

次のページ
MERYとの取り組みで実売を1.5倍に

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/12/13 17:00 https://markezine.jp/article/detail/25544

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング