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【広告効果測定基礎】 インターネット広告の効果指標


「クリック率がすべて」ではない

 ただし、インターネット広告の効果をクリック率だけで判定するのは誤りだということに注意しよう。クリック率が広告効果のすべてだとしたら、クリックできないテレビや新聞の広告は効果がないということになる。インプレッション効果、つまり広告が意識に働きかける作用にも注目しなければならない。

クリック率は下降しているが、ビュースルー率は上昇。「リッチメディア化 に
よって記憶に残る広告が増加しているため」とダブルクリックは分析している。
ビュースルー率とは、はじめは広告をクリックしなかったがその後に広告主のサイト
を訪問する割合。

 また、広告のレスポンス効果をクリック率だけで判定するのも十分ではない。広告を見たときはクリックしなかったもののその後に広告主サイトを訪問するポストインプレッション効果や、広告をクリックした後の広告主サイトにおける行動であるポストクリック効果も考慮すべきだ。ダブルクリックによると、広告をクリックしなかったが30日以内に広告主サイトを訪問するビュースルー率は、リッチメディア広告の増加にともなって上昇傾向にある。2003年第2四半期、ビュースルー率は0.63%にまで上昇して、ついにクリック率を上回った。2004年第3四半期にはクリック率が0.41%だったのに対して、ビュースルー率は実にその2倍、0.82%となった。

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この記事の著者

太駄 健司(オオタ ケンジ)

インターネット広告について研究しており、「インターネット広告のひみつ」でその内容を公開している。大手総合広告会社に勤務。マーケティングセクション、インターネットメディアセクション(メディアレップへ出向)を経て、現在は複数メディアを組み合わせたクロスメディアコミュニケーションのプランニングを担当している。

著書
...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/02/13 17:13 https://markezine.jp/article/detail/2620

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