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MarkeZine Day 2017 Spring レポート(AD)

「サイト内検索」は売り上げに直結する 検索を改善しないともったいない理由、ゼロスタートが解説

検索結果もまた、本来すべてが広告であるはず

 山崎氏は、ここまでECサイト内の検索の重要性を語ってきたが、加えて「ECサイトの中の検索結果も含めて、本来すべてが広告であるはずだ」と持論を述べる。オーガニックかどうかは関係なく、サイト内の検索結果は全部が広告なのだという。

 たとえば、入力するキーワードを少し間違えただけで検索結果0件と表示されるのは、一般的な検索機能の挙動としては正しいかもしれない。しかし、ECサイトの検索を広告だと考えてみれば、「結果はありません」というのはナンセンスで、こういった「提案ゼロ」のサイトは非常に多い、と山崎氏は指摘する。

 また、山崎氏によれば「商品検索」という言葉に対する誤解があるという。GoogleやYahoo! JAPANによる影響で、キーワード検索のイメージがすごく強いのだという。つまり、「入力ボックスが一つあり、そこにキーワードを入れて出てくるものが検索」といったイメージが広く抱かれているのだ。

 「ECサイト検索においては、キーワードはもちろんのこと、何によって絞り込みをするかという『ドリルダウン』が鍵を握ります。同様に『ソート』、つまりどういった条件で並び替えを行うかといったことも重要です」(山崎氏)

提案型の検索に立ちはだかる技術的な障壁

 しかしながら、「ドリルダウン」や「ソート」を行いやすく、かつ提案型の検索エンジンを実装するとなると、技術的なハードルが高くなる。

 サイトの開発ではまず、機能設計書と呼ばれるものを作るのが一般的で、開発されたサイトは当然、その機能設計書通りに動くことになる。

 ところが、検索は機能仕様が定義できないという特性がある。これが非常に難しい問題であり、どのような検索ワードを入れたらどのような検索結果が出るべきなのかをサイト設計時には決められず、運用する段階にならないとわからないという大きな課題があるのだ。

 さらに、リアルタイム性を持たせるとなるとより技術力が求められる。「検索ボタンを押して、すぐ反応が返ってくる」ことをユーザーは無意識のうちに求めている。

 キーワードが間違っていれば適切な処理を入れ、在庫や行動履歴を取得し、最適な順番で並べる。これらの操作を1秒以内で行うためには技術的にも非常に難しい。

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検索機能の提供側にも問題が

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この記事の著者

ヒロ88(ヒロハチジュウハチ)

ビジネスジャンルを中心に取材、編集を行なう。得意ジャンルは不動産開発、メディア開発。1988年生まれ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/04/19 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26300

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