スマホネイティブ世代の流行りをつかむのは難しい
MZ:スマホネイティブ世代では独自の文化が形成されていることが、今回の動画で上の年齢層の方に伝えられたかと思いますが、これまでは理解されないことが多かったんではないですか。
森:まだまだ、YouTuberひとつ取ってみても、どういった特性を持っているか理解されていないと思います。YouTuberの名前も1、2人知っていれば良いほうでしょうね。

もちろん、実況動画などが多くYouTuberと親和性の高いゲーム業界の方などは知っていましたが、その他の業界の方はどれくらいYouTuberが影響力を持っているのか理解していなかったと思います。
ただ我々も多くの企業の方に、インフルエンサーが持つ若年層への影響力の高さを啓もうしてきました。ですので、以前よりも様々な業界の企業様から弊社のインフルエンサーをプロモーションに起用したいと相談を受けるようになりました。
インフルエンサーという言葉をなくしたい
MZ:最後に今後の展望を教えてください。
森:先ほどのWeb CMをはじめ、今後も啓もう活動を続けていきたいですね。あとは、一般の方々にも、SNS上で工夫した情報発信を行えば、自分自身が多くの人から注目を集めるメディアになれることを知ってもらいたいですね。
また近年、若年層では、インフルエンサーになるモチベーションも大きく変化してきています。。これまでは「YouTuberとして食えるようになりたい」といった人が多かったんですが、「将来モデルや女優になりたくて、それへの第1歩」という人も増えてきています。芸能事務所さんがインフルエンサーを芸能人としてスカウトしたいというニーズも高まっています。
我々としては、インフルエンサー発の女優、モデルみたいな人が弊社から出てきて、でもその人は動画の投稿をやめないという事例を作っていきたいです。
MZ:そうなると、これまでスカウトやオーディションを通して芸能人になる以外にも、インフルエンサーとして活躍してから芸能の道を歩んでいくという選択肢も考えられますね。
森:そうですね。やはりインフルエンサーは、Web以外にもテレビや雑誌においても影響力がある。だからこそ、Web以外で活躍するようなインフルエンサーがもっと出てくるべきだと思っていますし、それをプロダクションとして支援したいです。
ここまでさんざん使ってきましたが、インフルエンサーという言葉をなくしたいと思っています。影響力のある人って、つまりは芸能人や有名人と一緒だと思うんです。これまでは、Web発の有名人は少し色物として扱われることが多かったと思いますが、そうではなくWebやテレビ、雑誌などすべてのメディアで価値の出せる人を弊社から輩出できればと考えています。
