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「インフルエンサーという言葉をなくしたい」 若年層に話題のプロダクション、VAZが目指すゴール

3日で累計700万回再生の企業動画、なぜ作れた?

MZ:自社のWeb CMである『JAPANESE BUZZ』が公開からわずか3日で約700万再生に到達されましたね。そもそも、なぜ今回のWeb CMを作るに至ったのでしょうか。

森:先ほどお伝えしたような、スマホネイティブ世代における流行を伝えるため、そして弊社がそれを理解している企業であることを訴求するために制作しました。

 作るきっかけとなったのは、某企業による当時バズっていたものを盛り込んだ動画でした。それを見たときにとても良いクリエイティブだと思ったんです。ただ、バズっていたものが先ほどのスマホネイティブ世代にとっての流行とはズレていた。

 そこで、スマホネイティブ世代の間で流行っていたものに、作るきっかけとなった動画の内容をすべて作り変え、パロディにしました。これにより、弊社の「若年層に強い」というバリューを発揮し、スマホネイティブ世代はもちろん、それより上の世代の方でも楽しんでもらえることを目指しました。また、先ほどの動画と比較することで、世間とスマホネイティブ世代の流行の間にギャップがあることを明らかにするという狙いもありました。

パロディだが、クリエイティブは全力で追いつく

MZ:今回の動画を作る上で意識した点はありますか。

森:全ての出演者をスマホネイティブ世代から人気のある弊社のインフルエンサーにしたことです。そして、内容に関しても若者の間で流行った、それこそ「これTwitterで回ってきたことあるwww」と拡散したくなるようなネタを盛り込むようにしました。

 これにより、共感される人とネタが掛け合わさり、拡散されていくクリエイティブの設計につながりました。また、出演したインフルエンサーによる拡散の効果もあり、3日で累計再生回数が700万回を超えました。

MZ:しかしながら、本家の動画に負けないくらいクオリティの高い動画になっていると思います。

森:この動画を作ろうと決めたとき、弊社が単なるインフルエンサープロダクションだと思われたくありませんでした。クリエイティブ力やプランニング力も高く、企画から制作部分までも請け負えることを示したかったので、全社員総動員で企画制作に取り組みました。

MZ:確かに、プロダクションと聞くと、キャスティングのイメージが強くなってしまいますもんね。そのイメージを打破したかったと。

森:そうですね。もちろん、自分たちだけで全部できるといっても、広告代理店さんや制作会社さんの力が必要になってきます。ただ、私たちもクリエイティブや制作領域について理解しているということをブランディングとして伝えたかったんです。

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スマホネイティブ世代の流行りをつかむのは難しい

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/04/24 12:00 https://markezine.jp/article/detail/26379

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