可処分所得の高いユーザーが多いSmartNews
オンラインゲーム事業をグローバルに展開するネクソンは、世界190カ国で100タイトル以上のゲームを提供している。日本のオフィスでは、本社としての管理機能を持ちながら、日本向けのゲームサービスを展開。その中で鈴木恵慈郎氏は、モバイルゲーム事業のマーケティング全般を担当している。
「今はスマートフォンアプリを中心に、マスもデジタルも広報も、あとはリアルイベントまで見ています。予算的にはインストールを目的とした運用型広告の出稿が大半を占めていますが、同時に、ブランディングや体験としてユーザーの記憶に残るような施策も展開しています。たとえばYouTuberを使った動画施策や、情報を多く伝えられるメディアへの出稿ですね」(鈴木氏)
また鈴木氏によれば、同社が提供するゲームのユーザーとSmartNewsのユーザーの親和性が高いことから、SmartNews Adsにも以前から定期的に出稿していたという。
「SmartNewsのユーザーの年齢層は高く、可処分所得も高い方も多いため、インストール後の課金も比較的行われやすい。ゲームアプリのプロモーションに適したメディアだと思います」(鈴木氏)
その中で、新しい取り組みをしたいと運用を任せている広告代理店に相談したところ、oCPC配信を勧められたという。
CVR向上に求められる広告らしさの調整
oCPC配信はアルゴリズムを用いて、広告配信の自動最適化を図る機能だが、同機能を勧められた鈴木氏はどう思ったのだろうか。
「きたきた、って思いましたね(笑)。スマートニュースさんは“Ads as Content(コンテンツとしての広告)”というポリシーを掲げているだけあって、よりコンテンツに近しい広告や、ユーザーにとって自然な文脈で広告を表示すること目指されているのを感じていました。その答えが、このメニューなんだなと」(鈴木氏)
oCPC配信を導入するにあたって、同社は特にクリエイティブを工夫したという。
「広告らしくない広告、つまり他のニュースコンテンツと比べても違和感がないものが求められています。しかしながら、広告だとわからないコンテンツだと、クリック数は上がっても、CVRがついてきません。そのため、広告らしさはできる限り削ぎ落とすんですが、多少は残すということを意識してクリエイティブを制作しました」(鈴木氏)
例えば、同社では、YouTuberがゲーム内容を紹介する動画をSmartNews Adsの広告クリエイティブに転用する試みも行った。実際にいくつか良効果のクリエイティブもあり、広告がよりコンテンツに近くなったことで、一石二鳥だったという。