超高齢化社会を迎える日本では皆保険制度の維持が難しくなっていますが、ポーランドではそもそも医療保険制度のカバー範囲が狭く、がん患者の医療費負担は莫大な額になるといいます。そこでがん患者の経済的支援を担うのがNGO。彼らが若年層からの募金を増やすために展開した大胆なデジタル施策をご紹介します。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日に更新です。
キャンペーン概要
時期:2016年
国名:ポーランド
企業/ブランド:Alivia Foundation
業種:非政府団体
ゲーム内課金なら、募金への心理的ハードルは下がる
ポーランドでは毎年10万人が新たにがんと診断され、国全体では50万人が闘病生活を送っています。彼らに必要なのは同情ではなく、病気と闘う“武器”となる薬や治療のための費用です。がん患者支援団体の「Alivia」が昨年、がん闘病者への寄付集めを目的にユニークなデジタル施策を実施しました。
本施策のターゲットは、通常チャリティーにほとんど関与していないという同国の若い男性たち。今回はそんな彼らが関心の高いスマートフォンゲームアプリを制作し、“アプリ内課金”を通して寄付を集めるという方法を考案しました。

『War on Cancer(がんとの戦い)』と名付けられたこのアプリは、主人公が次々に“がんモンスター”という敵を倒していくバトルゲーム。


ゲームが進むにつれ“がんモンスター”はどんどんパワーアップするため、プレイヤーは度々新しい武器の購入が必要になります。(“アプリ内課金”により武器を購入することが可能)


武器が多いほど主人公の力はパワーアップ。できるだけ数多くの敵を倒そうと、プレイヤーがついつい課金したくなる仕組みが採用されています。

武器を購入するためのアプリ内課金はAliviaのデータベースと連携しており、ゲームを始める前に“寄付をする対象”を設定できるようになっています。特定の患者を指定しない場合、寄付は全員に平等に振り分けられるような仕様です。
本施策を宣伝するため、同団体はあえて普通のゲームアプリを紹介するかのようなティーザーCMを出稿。結果、見事ターゲットの注目を集め、最終的には500万ズウォティ(約1億5,000万円)を超える寄付金を集めることに成功しました。
アプリ内課金を通して多額の寄付を集めたNGO団体による斬新なドネーションプログラムでした。
動画はこちら
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記事転載元:AdGang
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