SpiderAFの導入で、作業の効率化・不正検知精度がアップ
MZ:少なくとも、人が目視では確認できない、予測ができないアドフラウドがある。それに対して、データ分析やAIを使うことで対応しているということですね。SpiderAFを導入したことで何が改善されましたか。
甲斐:まず、技術サイドの作業コストが下がり効率化ができました。アイモバイルは、フィーチャーフォン向けのアドネットワークを立ち上げた頃から、アドフラウドの対策を行っていますので知見があります。
しかし以前よりも弊社提携メディア数が大きく増加したことや、アドフラウドのパターン増加や巧妙化により、社内のみのチェック体制では作業コストがかさんでいたのです。SpiderAFを導入することで、パートナーメディア内における不正の検知やパトロールがすべてシステマティックにできるようになりました。
また社内の人的リソースのみに頼りますと、知識や経験の差で属人的な対応になってしまいます。そこをPhybbitさんと協力することで、SpiderAFを通じた作業フローを作ることができ、更に強固なアドフラウド対策ができるようになっています。
人の対応とSpiderAFの協力体制が、確実なアドフラウド対策へつながる
MZ:であれば、SpiderAFのみでもアドフラウド対策ができるということでしょうか。
大月:それには、人と機械の協力体制が求められます。SpiderAFではディープラーニングを用いてアドフラウドかどうかのスコアリングを行っていますが、機械でも気づけない新しいタイプのアドフラウドというものは存在します。そこは人が要素を判定することで、エンジンの精度を更に上げていくのです。
またエンジンのブラッシュアップに、人によるフィードバックは非常に大切です。アイモバイルさんは、機械に任せられるところは任せ、人が関わるべきところは関わるという姿勢で取り組んでいらっしゃいます。
甲斐:両社で協力体制がとれていることが強みですね。弊社からスコアリングの設定や仕様の変更をお願いすることは多いのですが、すぐにご対応いただいています。SpiderAFのダッシュボードやレポートも見やすく、サポート体制が充実しているのもありがたいですね。
アドフラウド対策を、マーケティング業界全体で考えていきたい
MZ:では最後に、今後の展望についてお聞かせください。
大月:メディアさまのほかにも、CPIをKPIとする広告主さまからのお問い合わせが増えてまいりました。SpiderAFでは、自社の広告が正しく配信されているかについて、どのネットワークに対してもトラッキングすることが可能です。
メディアさまと広告主さまで必要なデータ、お持ちの情報は違います。そのデータカスタマイズもお受けしていますし、お客さまと一所に進化させていけるのがSpiderAFです。アイモバイルさんをはじめ、業界全体のサポートができるように力を入れていきたいと思います。
甲斐:アドネットワークとして正しい広告効果を評価いただくためには、アドフラウドの対策、不正利用の防止が不可欠です。広告主さま、メディア・媒体運営者さまにとって公平で安心してご利用いただける環境構築を最重要ミッションとして取り組んでまいります。
業界として、アドネットワークの品質向上や誤クリックを誘発するような広告掲載の規制も含め、これまで以上に広告の健全化について考えていく時期にきたのではないかなと考えています。まずは情報共有からでも、他社さまと連動して取り組んでいきたいと思います。
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