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研修にもVRを導入

 居酒屋『塚田農場』が研修にVRを導入したことが話題となりました。塚田農場を日本全国に展開するエー・ピーカンパニー社は、これまで社員を対象に、宮崎県や鹿児島県での研修を行ってきましたが、現在では、VRを通してアルバイトスタッフに同じ研修を行っています。

 アルバイトスタッフが増えるなか、VRを活用することで現地でしか体験することのできない養鶏所体験や、生産者の話などを身近に体験してもらうことができ、アルバイトスタッフの意識向上などが期待できます。また、これは研修にVRを導入することで、研修の質の向上とコストカットを同時に実現しているケースでもあります。

ビジネスの現場でのVR導入は可能性しかない

 VRは、その特性をきちんと理解した上で導入することにより、ビジネスの現場における各施策の質を向上させ、これまでは実現できなかった施策を実施できるようになるツールです。

 たとえば、自動車産業や不動産産業との相性がかなり良いといわれています。新型車を発表し受注受付を開始するタイミングでは、実車を各ディーラーに配置することが難しいことがあります。そのため、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、全国の正規ディーラーにVRを導入することを決定しました。

 これまではパンフレットや動画をツールに商談を進めてきましたが、VRの導入により、バーチャルでの試乗体験を提供するほか、3D映像で細かなデザイン、カラーなどを360度全方位から、実物大で確認することが可能となりました。

 また、車内空間、インテリア、各素材のディテール、各座席からの視界などを確認することができるシステムも導入しています。これにより、購入を検討しているユーザーは、実物を見る前からリアルなイメージを持つことができ、スムーズな商談が可能となりそうです。

 今後は、VRに限らず、AR、MR、またIoTやAIなどのテクノロジーもプロモーションやビジネス現場で活用されていくことになるでしょう。新しいテクノロジーは一見難しいかもしれませんが、理解を進めることによって大きなメリットを受けることができます。

 生産性を求められる時代だからこそ、テクノロジーの力を借り、より良い広告コミュニケーションづくりやビジネスにおける活用を行っていきたいものですね。

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この記事の著者

松葉 忍(マツバ シノブ)

クリエイティブテクノロジスト/VRプランナー。ファッションデザイナーからSEへ転身。その後Webディレクターへ。よりクリエイティブな環境を求め、2011年アマナへ入社。Web制作を中心としたプロモーションの企画、制作に携わる。2015年にアマナVRチームを立ち上げ。以降VRコンテンツにおける企画・制作を担当。201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/01/12 16:27 https://markezine.jp/article/detail/27049

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