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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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カルビーの新たなチャレンジ、動画広告の積極活用に迫る~無視させない、飽きさせない工夫とは

認知拡大に役立つ「マルチクリエイティブ戦略」とは

MZ:具体的にはどういった提案をされたのでしょうか。

宮田:今回の依頼は、新商品におけるM1層への認知を高めるということでした。それを実現するために重視したのは「マルチクリエイティブ戦略」です。

 TVCMのように1つのクリエイティブを作り上げ、それを何度も見せて知らしめるのではなく、「極じゃが」という新商品が登場したことを、複数のクリエイティブを用意し、全てが絶妙に異なる表現になるようにしました。クリエイティブ自体は3パターンでしたが、細かく分けると全部で72パターンの動画があります。

MZ:実際のクリエイティブの動画について解説いただけますか。

堂下:「極じゃが」という商品は、極みカットと呼ばれる手法で独自の食感と味わいを持っている商品です。そのカットに特徴があることをメッセージとして伝えるために、『カルビーからの挑戦状』というテーマで、3シリーズの広告クリエイティブを制作しました。空手家、マジシャン、フルーツなどで彫刻作品を作るカービング名人にじゃがいもを切ってもらいます。

 ここには、どんなに道を極めた挑戦者たちも成し遂げられないけれど、じゃがいもを「極み」カットできるのはカルビーさんだけであることをメッセージとして伝える狙いがあります。同じメッセージをシリーズ動画として複数の切り口で訴求することによって、認知向上を狙いました。

 これが、空手家だけ、など1シリーズのみだとすぐに見た人に飽きられてしまいますが、伝え方を変えたものを用意することで、より印象に残りやすく見てもらえる作品を目指しました。

3シリーズの動画で伝え方を変える

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手が思わず止まってしまうクリエイティブに

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道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/11/07 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27325

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